2015年11月26日木曜日

国会議員要請行動を行いました。(11/26)

 特定秘密保護法に反対する牧師の会は11月26日、「安保法制の廃止」と「野党の共闘」を求めて、国会議員要請行動を行いました。
 国会閉会中とはいえ、多くの陳情者が来館し、集会などで議員会館ロビーは混雑していました。
 今回は、民主党の4人の衆参議員を訪ねました。いずれも秘書さんが応対してくれました。
 要請内容をお伝えし、若干の意見交換をして、聖書のみことばを紹介し、祈っていることを伝えました。当方の要請に比較的良く耳を傾け下さる方ばかりで、対話もある程度できました。顔と顔を合わせて声を届けることの大切さをあらためて実感しました。
 また閉会中に、あまり報道はされていませんが、議員同士の勉強会や実務者協議が行われていることが分かりました。これらのことを有権者がもっと知り、しっかり見て、何らかの関わりを持つことが大切。「しっかり見ていますよ」とメッセージを発信していくことも重要だと感じました。

 内容を以下にレポートします。

     曇り空の国会議事堂を望む            枝野室を訪問する安海共同代表

 ●枝野幸男議員(衆)事務所


 女性秘書が応対。
 要請内容については「まったくその通りです。その方向で尽力しています」。
「報道では党内部で割れているとずいぶん流れていますが」と水を向けると、
「どこでもいろいろな意見があるのは当然です。それをまとめるのが執行部です」と力強い返事。
 すでに申し込んでいる直接の面談については、「党本部を通してほしい」とのことで、なかなか実現できないもどかしさを感じました。


●前原誠司議員(衆)事務所

 男性秘書が応対。
 「要請内容についてはわかりました。安保に対するスタンスはそう単純ではない。ブログにも書いていますが。一回できた法律を『廃止』するというのは無責任。単純に廃止ではなく、おかしくない法律を出して作り直す=対案。という立場です。対案を出すというスタンスでの『共同』はありえるのではないか」とのこと。

 25日に開いた超党派勉強会に水を向けましたが、「そうみたいですね。誰が呼びかけたのか知りませんが」とかわされました。(毎日新聞では前原氏も参加、と報道)


●長島昭久議員(衆)事務所

 女性秘書が応対。
 真剣な態度ではありましたが、こちらの話を聞くだけでした。「みなさんのことをお祈りしています」と最後にのべると喜んで下さいました。


●北澤俊美議員(参)事務所

 女性秘書が応対。
 「みなさんの期待に応えられるようにもう少し頑張らないといけないですね。でも、どうして内閣支持率が下がらないのかとても不思議です」。
 北澤氏は民主党の安全保障総合調査会の会長をつとめられているあるため、24日に開いた合同会議の内容など情報を得たかったのですが、話の途中で電話が入り、時間切れに。とても残念でした。


 
 



【要請書】
憲法違反の「平和安全整備法」「国際平和支援法」を廃止して下さい
日頃から、国民生活向上のためにご尽力いただき感謝いたします。
さきの国会で成立させられた「平和安全整備法」「国際平和支援法」を廃止するため、先生のご尽力をお願いいたします。
多くの反対の声に耳を貸さず、前代未聞の暴挙を重ねた末、安保法制を採決強行したことを私たちはいまだに納得していません。「時がたてば国民は忘れる」という政権与党の予想を裏切り、廃止への思いは大きくなる一方です。
安保法制は、米国などの他国の防衛を目的とする集団的自衛権の行使を認めるだけでなく、日本の安全や国際社会の平和を口実に自衛隊の海外派兵と武力行使を解禁するものです。憲法9条の平和主義を破壊する違憲の法律だということは明らかです。圧倒的多数の憲法学者、元内閣法制局長官、元最高裁判所長官を含めた裁判官、日本弁護士連合会など、法律の専門家が憲法違反だと断言しました。
安倍政権は、早くもこの法律を根拠にして、自衛隊に南スーダンで「駆けつけ警護」のための武器使用を認める任務を与えようとしています。自衛隊が、海外で現実に人を殺し殺されるリスクが格段に高まります。自衛隊が海外で武力を行使するのは憲法違反です。そして私たちをテロに巻き込む危険が増えてしまいます。絶対に止めなくてはなりません。
世論調査で多くの人が法案への不安を訴えているのは、法案の内容を理解した上で危険性を重大に受け止めているからです。全国地方自治体の約2割にあたる330を超える地方議会が本法案への「反対・慎重に」意見書を可決し増え続けています。憲法学者をはじめ、大学人・研究者、映画監督・俳優、医療・介護・福祉関係者、宗教人、環境 NGO関係者、学生、高校生、母親など、世代を超えた多くの人が反対し続けています。
私たちは、「平和をつくる者は幸い」(新約聖書 マタイによる福音書59節)、「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイによる福音書2652節)の教えに従い、聖書が示す正義と公義、平和と和解が大切にされ、小さき者の声が押しつぶされることのない社会のために祈り、日本が戦争する国へ進む動きに対し、反対の声をあげます。聖書のみ言葉に従って生きる私たちは、どんな理由をつけようと、武力で平和を生み出すことができないことを知っています。戦争は、憎しみの連鎖しか生み出さず、犠牲になるのは一般庶民だというのが歴史の教訓であり、真理です。憲法9条によって国際社会で信頼を得て来た日本が、率先して平和外交を国際社会に働きかけることこそ、全ての国際紛争の解決の道筋です。
以上の趣旨から要請をいたします。
<要請項目>
1、憲法違反の「平和安全法制整備法」「国際平和支援法」を廃止してください。

2、廃止のための野党共闘を進めてください。2016年参議院選挙での協力もご検討ください。

2015年11月10日火曜日

Peace Making Study Sessionのご案内 12/1です

12月1日に学習講演会を行います。ぜひご参加ください。






私たちの国はいま、どこへ行こうとしているのか。
私たちが踏み出せる一歩は何か。
この国に植えられ、この社会で地の塩・世の光としてどのように歩むのか。
このスタディ・セッションを通してご一緒に学ぶ時をもちましょう。

12月1日(火午後7時から
お茶の水クリスチャンセンター8チャペルにて
(JR御茶ノ水駅徒歩2分)

講演 稲 正樹師(国際基督教大学教授・憲法学)
講演ののち質疑応答、祈りのときなど。

入場無料(席上カンパあり
クリスチャンでないかたも大歓迎です。ぜひご参加ください。

2015年11月5日木曜日

「安全保障関連法の廃止を求める声明文」愛知県岡崎市キリスト教協議会を紹介します

【情報提供です】

 愛知県岡崎市キリスト教協議会(岡崎市内キリスト教会・伝道所の教派を超えた協議会)は10月26日、「安全保障関連法の廃止を求める声明文」を発表しましたので紹介します。


「私たちは、日本国憲法を尊重する政治を求め、安全保障関連法の廃止を要求します。」

 今、私たちの日本国憲法は「国権の発動たる戦争……を放棄する」(日本国憲法9条)という、近代国民国家であることを否定するような掟を、自らの国に課しています。この日本国憲法は、第二次世界大戦で日本が降伏し、アメリカの占領下でつくられたいきさつを持ち、成り立ちや意味については様々な考えがあります。しかしかつて日本国民は、『大日本帝国政府』のふるう国家権力のもと、抑圧され、むごい戦争を体験しました。日本国民はあの時、『大日本帝国』の政府や軍隊が実際に守ろうとしたのは「国民」ではなく「国家体制」であり統治機構である「中央政府」だったことを思い知らされました。国家体制を危うくする可能性ありという判断があれば、政府は自国民に対して命令を下す権力を持っていました。『大日本帝国憲法』のもと日本は「戦争できる国」でした。「有事」には国民の権利より「国を守る」ことが優先となりました。それはつまり「国家体制・中央政府を守るために 国民に命令できる」ということでした。国民は 自由に感じる心を抑圧され、自由に選び考える力を奪われ、他者のことばを尊重し自分の思いを語る場が破壊されるということ、それがかつての日本の国の形でした。
 日本国民は、歴史の中で「戦争できる国」であることは自分たちを守るものではなく、むしろ自分たちを抑圧し、道具のように扱い、攻撃してくるものであるという悲惨な経験を持ちました。『日本国憲法』は、わたしたちの国が「戦争をしない国」という形をつくりました。自衛隊という軍事組織を持つものの、この『日本国憲法』のもとでは他国の兵士や市民を殺させたことも、自衛隊員が殺されたこともありません。それができたのは、多くの国民が、日本は「戦争しない国」であることを強く望み、矛盾と葛藤をはらみつつも、自衛隊の働きが人々の命を守るための「殺さない、殺されない」ものであることを、真剣に願ってきたからです。また、世論を重んじる慎重な政治判断、自衛隊の人々の高い練度、憲法を踏まえた自重のたまものでもあったはずです。
日本国憲法第9条によって、日本は「交戦権」を自らに対して認めない国として70年間過ごしました。現政府は「日本を取り巻く安全保障環境が変化し、一層厳しさを増したため」に「抑止力として」交戦権を取り戻すため、集団的自衛権の行使容認、武器輸出政策の緩和、日米新ガイドライン改定など、これまでの安全保障政策の大幅な転換を進めています。しかし、交戦権を持たずにつくりあげてきた日本のあり方は、環境問題や開発援助、災害支援といった非軍事的な国際協力の場面での信頼を得ることに大きな力になるはずです。それこそが、日本の安全保障を支える「抑止力」になるものではないでしょうか。
かつて私たちの国が起こした戦争によって、近隣諸国に多大な苦難を与え、罪を犯しました。戦争は私たちの国ばかりではなく、相手国、諸国にも多大な苦難をもたらします。私たちは、再び私たちの国が「戦争する国」「戦争に参加する国」となる道ではなく、「戦争しない国」として、対話と協調に基づく平和的かつ現実的な外交・安全保障政策を求めます。
 また、安全保障関連法が衆議院特別委員会で強行採決の後、衆議院本会議で可決。参議院に送られ、参議院特別委員会で議事録にも残せないような混乱の中で「採決された」とされ、参議院本会議で可決されてしまったことについて。これらの国会の決定は、日本国憲法と民意を押し切っての成立だと考えます。戦後の日本の平和主義と民主主義の崩壊と言わざると得ません。私たち岡崎市にあるキリスト教会、ならびにキリスト者は、この政府の横暴に対し強く抗議すると共に、安全保障関連法の廃止を要求します。

2015年10月1日木曜日

野党重鎮訪問 ②共産党の志位和夫さんと懇談

【Peace Making Wave*Action 野党訪問②共産党】


  特定秘密保護法に反対する牧師の会は10月1日、声明「安全保障関連法案の成立にあたって」を日本共産党委員長の志位和夫さんへ届け、懇談しました。





 安保法制の廃止・野党共闘については、共産党が提案した国民連合政府について説明を受けました。法制廃止という一つの目的のため、暫定でも良いから、協力をするという大変なシンプルな提案でした。

 また、声明文に引用した「御霊の実」・「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(新約聖書ガラテヤ書5章22,23節)を一つひとつ志位さんが読み上げ、当会が他党の代表と話すときは、「これらをもって激励して下さい」とアドバイスを頂きました。

 意外だったのは、志位さんのキリスト教との関わりについて。バッハの受難曲でマタイの福音書をほぼ暗記しておられるとのこと、イエスの十字架のシーンを思い浮かべると涙がこぼれそうになることなどもうかがうことができました。
 最後にともに祈りをささげる時を持ちました。平和の主イエス・キリストによって、我々牧師が遣わされたと実感するひと時となりました。



特定秘密保護法に反対する牧師の会・志位和夫委員長との会談レポート2015.10.1

 特定秘密保護法に反対する牧師の会と共産党委員長の志位和夫氏との会談が許されました。出席者は共同代表の安海和宣牧師、呼びかけ人の城倉啓牧師、川上直哉牧師、杉浦紀明牧師、星出卓也です。会談の主な内容は以下の通りです。

志位氏:皆様の声明で、「同法の廃止を目指し、祈りつつ活動していく」と表明されていること、本当に励まされる思いです。今度の法律ばかりは、「通ったから仕方がない」という訳にはいかない法律です。これを廃止し、立憲主義を取り戻すには、安倍政権の下では無理ですから、安倍政権を交代させなければなりません。そのための選挙協力というものに私たちは踏み切りました。
 私たちは、自衛隊は憲法違反だという立場に立っています。この立場は変えるつもりはありません。それはそれとして、その主張はするけれども、それを新たに始まろうとしている政権に持ち込むと、まとまりません。やはりこの政権は「戦争法廃止と立憲主義」の一点で協力し構成する。ここから新たな展開が始まると思っています。
 当面の課題を調整するには難しい面もあるでしょう。ただしこれは国民が望んでいる方向であると確信を持っていますので、あらゆる努力をしたいと思っています。是非お力添えを頂ければと願っています。

Q私たちは野党が「安保法廃止、立憲主義を取り戻す」で協力すること、大賛成です。私たちなりにどのようなアプローチが可能でしょうか?

志位氏:この運動は、政党だけで作り上げるものではなく、政党、団体、個人、国民みんなで作っていく運動であると思っていますので、賛同する方々が増えていくことを願っています。私たちの主張は極めてシンプルです。憲法違反の戦争法は廃止しかない。立憲主義を取り戻す。しかしこのことは安倍政権ではできないから新政府をつくるしかない。しかし野党の間では基本政策の一致がないですから、暫定政府でもよいではないか、特命政権を創り、その仕事をしっかりやる。政府を創るには選挙協力が必要となる。つまり本気で戦争法を廃止しようと思ったら、政府をつくるしかない。政府をつくるには、選挙協力が不可欠。この間違った法律を廃止にし、戦争を止めるには口だけではだめなのです。本気で実現するには多少の意見の違いはあろうともこれしかないと思うのです。
 ですから野党がまとまって戦争法廃止に協力できるよう、激励していただけるとありがたいと思います。民主党の中に色々な声があることは良く知っているのですが、今はあれこれの声を問題にするよりも、むしろ前向きに戦争法案を廃止するために野党はまとまってほしいと、市民からの声を上げていただければと思います。
 民主党の岡田さんは長い付き合いがあり、個人的に信頼できる方であると存じています。それでも色々な意見の中でご苦労しておられることも存じています。その立場を十分に理解した上で、激励していただけると本当に良いと思います。(牧師の会の)声明にも書かれていますように「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」の心をもって呼びかけてください。
 
 私は、キリスト教信仰は持っていないのですが、音楽が好きで、バッハのマタイ受難曲は暗記するように聴いています。受難曲を聴く内に受難の道を歩むキリストの姿が迫ってきます。心を打つこの宗教の力は大きなものです。キリストが処刑される時に奏でられるコラールを聴く度に、熱いものがこみ上げ、普遍的な力をもっていることを感じずにはいられません。イスラム教はイスラム教なりの、仏教は仏教なりの、普遍的な価値を持っていることを思います。そこには共産主義と通じる平和、平等、自由を求める普遍的価値と共通するものがあると思います。大きな力となると思います。かつてフランスで運動が起こるときには「神を信じる者も、信じない者も」というスローガンで運動がされたと言います。世界観の違い、政党の違い、立場の違いを越えて、協力できればと思います。
 私の娘が幼稚園生の時、キリスト教系の幼稚園で、教会の牧師が親しくしてくださいました。私が最初に選挙に出た1993年の時に、ずいぶん応援くださって、僅差でやっと当選する厳しい選挙でした。その時に牧師は私のためにお祈りしてくださいました。私はその意味で神の恵みによって議員をさせていただいています。宗教者の皆様との関わりは今でも深い助けです。マタイの受難曲は今でも私の支えです。

Qシールズの奥田さんはクリスチャンです。聖書に「敬虔に生きようと思う者は必ず迫害に遭います」とあります。共産党の歩みと通ずるところがあるように思っています。奥田さんにも殺害予告が来ていると聞いています。

志位氏:殺害予告に肯定する書き込みが多数書き込まれていると聞きます。そんなことは絶対にやってはならないことです。このようなことに対して、みんなで守っていかなければならないと思っています。

安海代表:牧師が集まるときは、いつも祈りで初めて祈りで終わります。ぜひ志位先生の働きのためにお祈りさせてください。

 ここで安海代表、日本の平和のため、志位先生の平和を求める働きの祝福のため、十字架の道に倣い平和を創る道を私たちが歩めるよう。志位先生の健康、ご家族の支えのために祈る。

志位氏:祈ってくださって、本当に感激です。これからもご一緒にがんばりましょう。
ありがとうございました。

以上

写真提供:キリスト新聞社

2015年9月30日水曜日

野党重鎮訪問① 海江田万里さんと懇談


 特定秘密保護法に反対する牧師の会は、本日9月30日に発表した声明「安全保障関連法案の成立にあたって」を届ける野党の重鎮訪問を開始しました。



 本日9月30日は、民主党顧問で元代表の海江田万里さんを、安海和宣共同代表とよびかけ人の星出卓也師が訪ね、約40分、和やかに懇談しました。
 

 当会からの要請・懇談の中心は2点です。
  ◎安保法制廃止への展望について

  ◎安保法廃止のために野党がまとまることについて
 
 

 特定秘密法に反対する牧師の会・海江田万里氏との会談レポート2015.9.30

レポート:星出卓也師


Q今回の安保法案成立について

海江田氏:今回の問題は、何と言っても「違憲」ということ。法治国家である以上、違憲の立法によって憲法の原則を壊すのは論外。
 憲法9条も大事。同時に99条も極めて大事です。憲法尊重擁護義務を、国政の長自らが違反したということ。これは法案の内容以前の、日本が憲法の下にある法治国家であることそのものを根底から揺るがせたという重大事態です。
 憲法学者の小林節氏を中心に、違憲訴訟を起こすことを計画していることは非常に大事なことだと思います。しかし今の司法は、違憲であることそのものを理由には提訴できなく、つまり侵害利益がなければ違憲判断の決定打とはならない現実があります。これから自衛隊派兵等で現実にけがをしたり、命が失われたりという実害を基に違憲を争うことはできますが、現実にそのような実害が出てからでは遅いので、その前に止めなければなりません。

 衆議院で与党が3分の2を取っていて、参議院でも過半数を取っている現状を何とかしなければ、これからも数に奢る強行立法が続くでしょう。来年には参議院選挙がありますが、ここで過半数を落とせば、少なくとも衆参はねじれることになります。以前は「ねじれを解消して、決められる政治を」なんて言われましたが、実際にねじれがなくなった結果が、人の意見を全く聞かない傲慢政治です。参院選で「ねじれ」が予想されれば、与党は法案が通らなくなるわけで、解散・衆参同時総選挙という手に打って出るかもしれません。衆参同時総選挙は、与党に優位という傾向があるので、その手に出る可能性もあります。

Q野党共闘について

海江田氏:おおむね賛成。でも党とすれば、同じ賛成でも色々な温度差があります。他党と組むことはありえない、と言う意見。目的を確認して選挙協力は大いにするべき、と言う意見。「国民連合政府」というスローガンは挙げられましたが、共産党も、具体的にどのような形になるかは未定なのです。ですから落ち着くべきところに落ち着くことができるように、協議は必要。年内は協議に時間がかかるかもしれません。

Q平和を創ることについて、日本の将来について、どのように考えますか?

海江田氏:日本は原子力爆弾を二つも落とされて、大きな被害者を出したという戦争の惨禍を、身をもって体験した特別な国です。そのような特別な経験をした国には、他の国にはない特別な使命があると思います。それを決して「普通の国」などにしてはなりません。もちろん国民を守るための最低限度の責任は必要です。ところがこちらから武力で威嚇をするようなことを、戦争の惨禍を経験した日本がするべきではありません。ましてや地球の裏側まで自衛隊が出て威嚇を行うなど、平和を創る道ではありません。
 中国の脅威論が声高に語られます。確かに中国には思想を統制したり、国家に管理されないキリスト教を弾圧したり、問題はあります。民主化運動がインテリ層に止まっている限りは、香港の学生デモのような運動があっても持続は難しい面もあります。貧しい市民に教育が行きわたり、民主化理念が草の根的に一般市民の中に広がることが必要でしょう。そのためにもキリスト教が一般市民の民主化の大きな役割を果たす可能性があるのではないでしょうか。中国の民主化には希望があると思います。
 尖閣諸島以上に、南シナ海にて中国を連合して日本が威嚇に加わるのは大きな問題が出るでしょう。南シナ海周辺は、かつて日本が大東亜共栄圏と言う名で、侵略統治した地域です。70年前の日本への感情が生々しく残っているところに、日本の自衛隊が出ていくということは、決して受け入れられるものではないでしょう。平和どころかかえって緊張を生み出すことになるでしょう。
 現政権は、「一億総活躍」とか実に立派な派手な言葉で、景気回復をすると言っています。しかし日本はすでに高齢化社会となり、高度成長期のような時期は過ぎたのです。何かを消費しようにも、成長期のように消費が拡大し続けることはありません。むしろ身の丈にあった成熟が求められているのではないでしょうか。国内需要が高齢化で頭打ちなら、日本の独自の技術をもって海外に販路を求めるということもあるでしょう。しかし、過去の日本が海外に進出したような道を再び歩むべきではありません。経済成長が目指す唯一の道ではなく、まさに身の丈にあった成長が、いま日本に求められている成熟でしょう。高齢化社会に向けて、新たなニーズだって生まれてきています。そこを成長させ、成熟した社会を目指すべきであって、以前のようなコンクリートの投資ばかりでは、後の世代の負担は増える一方です。
 国民の生活基盤が損なわれて行けば行くほど、不満はますます高まる。むしろ国民の社会保障が充実していけば、安定した、平和な社会が実現することになるでしょう。アメリカのような大国を目指すことは、日本がとるべき道ではないと思います。

Q「秘密法に反対する牧師の会」の今後の活動について、是非アドバイスを。

海江田氏:「特定秘密保護法」は市民が物を言えなくする、非常に危険な法律です。今はデモもできる、まだ一人一人が異なった意見を語ることが許されている社会です。一つの価値観以外を持つことが許されない、というような以前のような国ではありません。それが逮捕に怯えるようになったり、政府がやっていることを検証できなくなったりすることによって、本当に多様な意見を語ることが出来なくなるのです。市民のどのような集団も、一律に国の政策を後押しするための存在になる時、大政翼賛社会になる、まさに戦争が出来る国になるということです。国の政策に歯止めが利かない、ブレーキが壊れたような国になります。ですから「秘密法に反対する」ということは、軍国主義を許さない非常に重要な働きです。
 その運動を中央で主張するだけでなく、草の根的に地域で広げることができれば、有効な世論の形成の担い手になるのではないでしょうか。沢山の賛同牧師がおられるようでありますので、「○○市の秘密法に反対する牧師の会」を各地で立て挙げて、皆さんが住んでおられる各地域で活動をすることも大事と思います。
 それとキリスト教だけでなく、同じ志をもっている他の宗教とも連帯して運動をすることも大切と思います。一緒に平和な社会を創るために、頑張りましょう。
 


<声明> 安全保障関連法案の成立にあたって

<声明> 安全保障関連法案の成立にあたって


2015930
特定秘密保護法に反対する牧師の会
共同代表 朝岡 勝(日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会 牧師)
安海 和宣(東京めぐみ教会 牧師)

 去る919日、多くの国民の声を押し切り、立憲主義、平和主義、議会制民主主義という、この国が戦後70年にわたってまがりなりにも守り、培ってきた大切な蓄積を破壊するようにして、安全保障関連法案が成立しました。
 私たち「特定秘密保護法に反対する牧師の会」は、特定秘密保護法成立以来、これが日本の平和主義を脅かすものとの認識に立って、昨年7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定に抗議し、さらに今国会において安全保障関連法案の審議が始まってからは、衆議院特別委員会の委員、参議院特別委員会の委員、閣僚、野党党首など計135名の議員事務所を訪問し、廃案要請を繰り返してまいりました。また国会前に集結した多くの抗議デモ、日本全国各地で繰り広げられた抗議デモに連帯し、ともに声を挙げてまいりました。
 しかしながら、そのような働き掛けにもかかわらず、この度の強引極まりない参院委員会採決と深夜の参院本会議での採決が行われたことについて、深い悲しみと、憂いを抱いています。また、憲法に明白に違反する一連の法律を私たちは認めることができず、しかも憲法遵守義務に違反する者たちを私たちの代表として認めることができません。
 私たちは引き続き、同法の廃止を目指し、祈りつつ活動していくことをここに表明します。「彼らはその剣を鋤に、槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない」(旧約聖書イザヤ書24節)との旧約預言者の語った言葉は、日本国憲法前文のうたう「再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」との精神と共鳴するものです。
 私たちは、世界の国々の中にあって平和の価値をさらに示し、武力によって誰のいのちも奪わず、誰のいのちも奪われず、「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(新約聖書ガラテヤ書522,23節)の心を持ち、「信仰と希望と愛」(新約聖書コリント一書1313節)をもって、平和を作るために祈り、働いていくことをここにあかしするものです。




2015年9月24日木曜日

朝日新聞夕刊9/18付に当会の活動が紹介されました。

9月18日の朝日新聞夕刊・大竹しのぶさんのコラムに、15日の国会前での当会共同代表・安海和宣告牧師のスピーチが紹介されました。




 みなさん、こんばんは。特定秘密保護法に反対する牧師の会の安海和宣と申します。9/1現在、日本全国の573名の牧師が当会の賛同者として名を連ねております。普段は存在感が薄い牧師が立ち上がっております!
 特定秘密保護法のみならず、集団的自衛権、この安保法案、全部が米国と一体となって戦争ができる国作りをするための布石です。
  私は昨日も傍聴に行きました。審議を見れば見るほど、とんでもない内容であるということが明らかになってきています。しかも、憲法や立憲主義の原則が踏みにじられる形で進められています。
 平和を破壊する行為を、私たちは断じて許す訳には行きません!
 聖書には、「平和を作るものは幸いです」というイエス・キリストの言葉があります。平和は、待っていてやってくるものではなく、作り出すものだ、というのであります。私たちは平和を作る、作り出す者としてこの場所にいます。
 しかし、安倍政権は、平和を破壊する道を進もうとしている。そして、かつて日本が取った誤った道へと逆戻りさせようとする道です。

 私は、日本軍がかつて侵略したインドネシアのポンティアナックにて幼少期を過ごしました。日本軍が虐殺をし、2,000人とも2万人とも言われる人々が殺された場所です。戦争によって、日本軍によって命を奪われる人々の悲しみに触れ、「一緒に遊んではいけない」と言われたことが忘れられません。
 もう一つ。米国留学中に9.11同時多発テロがありました。ナショナリズムが煽られて、イラク戦争へと突入していく様を目撃しました。
 ここに残念なお知らせがあります。
 そのときの様子と今の日本は、限りなく似ているということです。まずメディアが自粛し始めました。政府にとって都合の悪いものは隠されていく。そして次に、恐怖心を煽ります。テロに備えなければならない。これが国家としての責任だといってテロとの戦いが正当化され、ついにはこれこそが「正義だ」と国中が盛り上がり、8年8ヶ月に渡る泥沼の戦争に突入していきました。
これが私の戦争の「被害者」の側と「加害者」の側の面を見てきた個人的な体験であります。今、ここに集まる皆さんにも、戦争ではなく平和を求める個人のストーリや理由があることでしょう。その理由はなんでしょうか?
 海外に住んでおりますと、「日本は特別な国だね」と見られることがあります。日本の製品の品質の高さや、おもてなしの精神、和を重んじる心、崇高な文化を持つゆえということもありましょう。しかし大きな理由は「平和憲法」を持つ日本が決して戦争をせず、戦後70年間戦争で一滴の血も流すことがなかったということだと確信しています。世界から「特別な国」と見られているわが国が、その特別性を取り払い、グローバル・スタンダードなる「普通の国」になり下がることを大変残念に思います。
 政府は、近年の緊迫した世界情勢の中で、集団的自衛権によって「抑止力」を高める必要があると訴えています。しかし、本当の「抑止力」とは武力拡大競争が生み出す「ジレンマ」をはらむ「抑止力」でしょうか?いいえ、そうであるはずがありません!そのことは冷戦という歴史から人類は学びました。「抑止力」が、もし「外国に攻撃させないこと」、また万一「攻撃された時の備え」ということであれば、それは軍事力によらない国家間の良好な関係作りというカタチもあります。良好な人間関係と同じように、良好な国家関係の構築です。友人作りに大切なのは人間力を高めるのと同じように、国家も「外交力」をもって友人となる国を一つでも多く作ることです。有事の際は、友達は必ず犠牲を惜しまず助けてくれます。世界から「特別な国」と認められている日本には、この形での「抑止力」を構築していくことができると確信します。
【日本は現在、紛れもなく弱さの中にあります。それは、福島の原発の問題です。いまだに20万人近くの人々が避難生活を送り、原発の廃炉に向けての具体的な道筋が見出せていません。
牧師をしていますと、日々色々な方と出会います。職を失い、住む場所を追われる人。彼らに残された選択肢は自らの命を絶つか、「福島で働かないか」という甘い囁きに乗ることだ、というのであります。仕事と子育てに疲弊しきったシングルマザー。「あなたと話したのが一週間ぶりの会話よ」と節目がちに語る孤独なお年より。これらの人たちにたいする支援の手を引っ込めて、防衛費を上げていくという国のあり方が、日本人として、いや人として本当に正しいのでしょうか?】
※【】内は、時間の関係上カットした部分です。

 みなさん、

平和を作っていきましょう!
このようにデモに参加したり、要請行動することで、私たち主権者の声を為政者たちに届けていくことによって。

平和を作っていきましょう!
現場で何が起こり、何が審議されているかを直接見聞きすることで。

平和を作っていきましょう! 
選挙を通して、国民のことを本気で考え、犠牲をもって仕える精神を持つ本物のリーダをこの国会に送り込むことで。

平和を作っていきましょう!
私たちのすぐ側にいる家族や友人、同僚、上司部下を思いやることで。弱さやハンディを持つ人に対して、慈愛を示すことで。

平和を作っていきましょう! 
「平和憲法ここにあり!!」と世界に宣言することで。

キリストの平和が、みなさんお一人お一人の上に豊かにありますようお祈りいたします。ご清聴ありがとうございました。

https://www.youtube.com/watch?t=2&v=bi4HNnQU9dM