2013年12月7日土曜日

特定秘密保護法可決・成立を受けて

12月6日夕刻、参議院本会議において「特定秘密保護法案」が可決・成立しました。野党の反対はもとより、多くの国民の不安の声に謙虚に耳を傾けることのないままの一方的な法案審議と採決に抗議します。

私たちは地上の法と秩序を重んじ、立てられた為政者と尊び、神の御心にかなった政治が行われるように日々祈り続けているものですが、この法律は憲法の保障する基本的人権を踏みにじるばかりか、信教の自由、表現の自由、思想信条・良心の自由、結社の自由を著しく侵害する恐れを含んでおり、明らかな憲法違反です。

憲法第98条に「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」とあるように、私たちは同法が無効であり、ただちに廃止されるべきものと考えます。

私たちは聖書の教えに基づき、牧師として委ねられた大切なひとりひとりを守り、導き、養う責任が委ねられています。それゆえに神から与えられた人々の自由が脅かされ、良心が傷つけられ、尊厳が損なわれることには、「たとい法令にそむいても」(旧約聖書エステル4:16)、非暴力を貫きつつ抵抗し、断乎として否の声を挙げるものです。

2013年12月7日(一部改訂)