2015年12月14日月曜日

クリスチャン新聞 戦後70年座談会/安保法制に抗うクリスチャン 

クリスチャン新聞2015/12/20.27付に掲載された戦後70年座談会に、当会の安海和宣共同代表が出席し、活動が紹介されました。

 今年の9月19日、参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決成立した安全保障関連法制(以下・安保法制)。これにより、自衛隊も他国の戦争に参加できるようになり、日本は戦争のできる国へと変わった。しかし、この安保法制に抗うためアクションを起こしたクリスチャンたちも多数いた。
 今回は憲法研究者の稲正樹、牧師の安海和宣、都立高校教師の岡田明、板橋区議会議員の五十嵐やす子の4氏に集ってもらい、アクションを起こした動機と、今後、安保法制下の状況でどう抵抗し、運動を展開して行くのかなどについて語ってもらった



秘密保護法完全施行の日 牧師の会がスタディ・セッション 現憲法は一字一句変わっていない

*クリスチャン新聞12/20.27号に、12月1日のスタデイ・セッションの記事が掲載されました。



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 特定秘密保護法成立から2年。同法は12月1日、完全施行された。折しも同日、特定秘密保護法に反対する牧師の会(共同代表/朝岡勝、安海和宣)は、憲法研究者で国際基督教大学客員教授の稲正樹氏を講師に、スタディセッション「Peace Making Study Session 地の塩・世の光として歩むために学ぶ」を、東京・千代田区神田駿河台のお茶の水クリスチャン・センターで開催。稲氏は「私たちの国はいま、どこへ行こうとしているのか─私たちが踏み出せる一歩は何か」と題して講演した。【中田 朗】

 稲氏は最初に、日本キリスト者平和の会が、安全保障関連法制(安保法制)成立に対し9月20日に発表した「戦争法の強行採決抗議・実効阻止・廃止を求める声明」を紹介。「戦争法(安保法制)」反対は私たちにとっては信仰のたたかいであり、憲法98条は「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」と規定している、だから憲法違反の「戦争法」の実効を阻止し廃止するため、引き続きたたかうことを表明するという内容で、「憲法では憲法違反の法律があってはいけないとしている。憲法の最高法規、その国の基本法が踏みにじられてしまったと考えている」と話す。

 その上で、第一次安倍政権で何が行われたかを挙げ、また自民党憲法改正草案の問題点として、 ①立憲主義を軽視する改憲草案、②「天皇を戴く国家」と国民主権の形骸化(戦前回帰的)、③「戦争をする軍事大国」をめざす9条改憲、④基本的人権の形骸化(「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」に)、⑤緊急事態条項、⑥憲法改正条項の改悪、を挙げた。
 特に④に関しては「国よりも個人が大切であることは現憲法の魂のようなもの。ところが憲法改正草案13条では『個人』を『人』に改めた。『個人』だと個人主義を助長するからだという。『公益及び公の秩序』は人権制限を容認するもので、義務が伴い、表現の自由にも関わってくる」と危惧する。

 特定秘密保護法に関しては、制定に反対する刑事法研究者の声明をもとに「この法案は、基本的に軍事立法であり、それ自体において日本国憲法の平和主義に反するもの」と指摘。「表現の自由を保障している現憲法の下で、このような法律が成立するとは思わなかった。戦争する上で、国民には意図的に十分な情報を与えない。これは国民主権、立憲主義に対して重要な意味をもつ。つまり、国民を見えない、聞こえない、しゃべれない、日光東照宮に描かれるサルのようにし、秘密をベールで閉ざす法律だ」と警鐘を鳴らした。
 しかし、特定秘密保護法、安保法制の成立といった厳しい状況の中でも、上智大学の高見勝利氏の論文をもとに、「日本国憲法のテキストは一字一句も変わっていない。平和的生存権、戦争・武力による威嚇・武力の行使の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を定めている日本国憲法に、憲法変遷などは生じていない」と強調。
 「違憲」法律を塩漬けにするべく、①創意工夫にあふれた市民運動の開始や違憲の特定秘密保護法の廃案を求める運動を続ける、②非立憲の政権の速やかな退陣を求める運動を粘り強く進めて行く、③統治行為論の発動を許さず、全国の裁判所において、安保法制の憲法9条違反、平和的生存権、憲法尊重擁護義務違反の差止請求訴訟、違憲確認訴訟、損害賠償請求訴訟を提訴する、などの方策を挙げ、「日本国憲法の基本理念に立脚した『平和国家』『福祉国家』『道義国家』の実現には、新たな政治勢力の結集が必要だ」と説いた。また、主権者である国民の誰もができることとして、国政選挙の際、不誠実な処理を行った衆参の前・元議員(立候補者)を「選定」しないことで、実質「罷免」するという請願や投票も挙げた。
 最後に、自由と平和を確保する展望として、軍事大国化と新自由主義改革に対抗するために、日本国憲法に基づく国家と社会の構想(新しい平和と福祉国家の道)を提起する必要があるとし、「社会的多数派の結集により政治を包囲しよう。貧しく、小さく、砕かれた者が思想・信条・世界観・属性を超えて結びつき、主権者・市民として立ち上がり、国民の過半数に憲法の精神を広げよう」と語りかけた。




http://クリスチャン新聞.com/csdb/%e7%a7%98%e5%af%86%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e6%b3%95%e5%ae%8c%e5%85%a8%e6%96%bd%e8%a1%8c%e3%81%ae%e6%97%a5-%e7%89%a7%e5%b8%ab%e3%81%ae%e4%bc%9a%e3%81%8c%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bb%e3%82%bb/

2015年12月12日土曜日

【Event Report】 主への服従から生じる「抵抗権」 PMPM@NAGOYA2

    【Event Report】 PMPM@NAGOYA2

     12月11日に名古屋市の日本同盟基督教団名古屋福音伝道教会を会場に開かれたPMPM@NAGOYA2(同実行委員会主催)。「平和をつくる者は幸いです。どうか主に従っていくものとさせて下さい」ーー会堂をほぼ満席に埋めた参加者がともに学び、主を賛美し、祈りを合わせる幸いなときとなりました。

     集会の様子と、講演の概要をレポートいたします。







      集会は、山本陽一郎牧師(実行委員・日本同盟基督教団多治見中央キリスト教会牧師)の司会で、賛美と祈りから始まりました。2人の姉妹が自らの信仰で社会と向き合ってきた歩みと証しについてスピーチ。「この時のため ~日本にあるキリストの教会の責任~」と題して山口陽一師(東京基督教大学教授・日本キリスト教史・当会よびかけ人)が講演しました。
       今年のこの国と歩みが、「戦後70年」という歴史の中でどのようなところに置かれているのか、また戦前のキリスト教会の反省を振り返りました。そして、ローマ人への手紙第13章から「抵抗権」-政治参与の責任について説きあかし、キリスト者・キリスト教会が間違った政治のもとでどのように祈り、行動すべきかについて深めるものでした。
       会堂が満席となるほどの参加者が駆けつけ、ともに祈り、賛美し、平和をつくる人とさせてくださいと誓いを新たにする時となりました。

      <講演より>  (参加者のまとめで、講演そのものの文字起こしではありません

      「この時のため ~日本にあるキリストの教会の責任~」

       山口陽一師(東京基督教大学教授・日本キリスト教史・当会よびかけ人)



        









       まず、エステル記4章14節から、私たちが主から遣わされているこの時、この国が、いったいどのようになっているのかを考えました。
       その出発は、「戦後70年」。敗戦の歴史と、おおきな犠牲の上にうちたて、70年間守ってきた日本国憲法の国民主権、基本的人権、平和主義が、新自由主義と国家主義によって機能不全におちいり、人のための国から国のための人とされ、戦争で殺し殺され、日の丸君が代、神社参拝が国家儀礼とされ、信仰の自由が脅かされようという時代に入りつつあるのが「この時」です。


       
       つぎに、戦前のキリスト教会の歴史から、反省と教訓について学びました。対米開戦直前の1941年、日本のプロテスタント教会は、「日本基督教団」に合同。その教団規則には、「聖書に従って」と言わなければならないところが、「皇国の道に従って」とされていました。そして、大東亜戦争を「聖戦」と呼び、戦争の遂行のために神の召命を受けて教団がつくられたとの理解のもとに、戦争に協力していった歴史を持っています。
       「時のしるしをみわけられるままに、ただ国民大衆とともにおしながされるだけであったということは、日本の教会および個々のクリスチャンの責任を問われるべきことでしょう」(小塩力)という言葉が胸にささります。
       そのような反省から私たちはいま、何を学ぶべきなのか。ローマ人への手紙第13章と、「抵抗権」からの学びです。多くの先人が深い考察をおこない説きあかしています。
       渡辺信夫牧師(当会賛同者)の「抵抗権について」(1982年)は、カルヴァンの「抵抗権」について学び、「抵抗の根を持つこと、また根を養うこと」「抵抗権は深遠なことではなく、ありふれたこと、日常のことである」と紹介しています。
       権力は神によってたてられたものです。そのゆえに、従い、服従するべきです。しかし、権力は手違いを犯し、間違うこともあります。権力が神にそむくとき、私たちは信仰のゆえに、神への服従のゆえに、隣人への愛のゆえに、権力に抵抗することが必要です。
       聖書には信仰のゆえに権力に抗った例がたくさん記されています。へブル人の男児を殺せとのパロの命令にしたがわなかった助産婦。偶像礼拝を拒否したダニエルたち。イゼベルの命令にそむいて主の預言者をかくまったオバデヤ。「人に従うより、神に従うべきです」とみことばを語ることをやめなかった使徒たち。その後継者たち。 
       抵抗は良心の自由、告白の自由が侵害される時になされ、「それは権力に己の質的反省をうながす」と渡辺信夫師は言います。人民主権の社会では、「人民は正しい政治を自ら行う責任がある。政府があやまちを犯すならば人員自身がそれを改めなければならない。すなわち、人民が権力を一時あずけたものからとりもどすなり、抵抗するなりしなければならない」のです。
       外的には政治的自由であり、内的自由を守り育てるために、信仰者には教会がそなええられているのです。
       いまの日本社会を振り返る時、この「抵抗権」の思想は、個人や教会にとって大切だというだけではなく、国にとっても不可欠なのではないでしょうか。
       抵抗権を嫌う「愛国心」教育が行われています。
       安保法制については、憲法違反の法律だと歴代の内閣法制局長官が指摘し、圧倒的多数の憲法学者や弁護士、元最高裁長官、学者、学生、NGO、医療福祉関係者、母親たちが反対しています。それにもかかわらず、為政者が憲法99条の「憲法尊重・擁護義務」を怠り、強行採決したのです。12月1日には特定秘密保護法が完全施行されました。この法律はチェックする第三者機関を持っていません。12月当初に予定されていた国連の「報道の自由」調査が直前にキャンセルされています。国が危険な方向に行こうとしているとき、その暴走に誰が「否」というのでしょうか。
       抵抗権の問題は、信仰者として自分たちの権利をまもることでもありますが、主に従う者としての国にたいする責任でもあります。
       キリスト者は「王である祭司」という身分をあわれみのゆえにキリストにあっていただいています。
       「あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です」
      (第一ペテロ2章9節)
       「すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい」(第一テモテ2章1節)
       安定した統治のためのとりなしの祈りが必要です。またこの祈りは「神はすべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます」(4節)と、救いをめざす福音宣教でもあります。
       最後に預言者しての責任を考えます。日本の教会がもっともできなかったこと、苦しんできたことです。
       王の前に立って神のことばを語った預言者たちは、「わたしのことばを聞くものは、わたしのことばを忠実にかたらなければならない」(エレミヤ23章28節)とのことばのとおり、人を恐れず、神のことばを伝えました。
       「個人についての利欲と虚偽は悪思想であるとすれば、国家的利欲および国家的虚偽はまた極めて悪思想なりと言わねばならない。しかも利欲の正義仮想は悪の極致である」。(「悲哀の人」矢内原忠雄 内村鑑三第3周年記念講演会より・1933年3月)

       おわりに、
       主への服従から生じる「抵抗権」が、今のこの国にとって如何に大切なことかを、それができずに国と共に滅ぶばかりであった教会の歴史に学びつつ確かめた。戦後70年、悔い改めの実としての日本国憲法が壊されつつある。「抵抗権」は私たちの信仰の自由と市民的自由をまもるためのものばかりでなく、この国を守るため、主への服従として、訴えととりなしの祈りの中で行使されなければならない。と結びました。

       
       日本の教会の「抵抗」の当たり前のたたかいを、いよいよ当たり前のものとするために、祈りつつ歩んでいきたいと思いました。





       
       

      2015年12月4日金曜日

      特定秘密保護法・公務員の身辺を調べる「適性評価」を防衛、外務両省職員ら25人が拒否 【毎日新聞より】

      【情報提供です】12/4毎日新聞Webより

       特定秘密保護法に基づき、機密を扱う公務員らの身辺を調べる「適性評価」を防衛、外務両省の職員ら計25人が拒否したことが3日、共同通信の取材で分かった。10日に施行1年を迎える同法の適性評価で、拒否したケースが判明したのは初めて。

       調査が詳細な個人情報に及ぶ適性評価をめぐっては、プライバシー侵害の懸念も指摘されている。拒否の理由は不明だが、公務員らの一部も抵抗感を抱いていることがうかがえる。...
       適性評価を拒否したり、評価の結果「不適格」になったりした職員らは特定秘密を扱えず、職場の配置転換や業務の変更を迫られる可能性がある。
       内訳は防衛省が24人で、うち16人は同省職員、8人は防衛産業従業員。外務省は職員が1人。
       適性評価では、個人情報を警察当局など他の政府機関や自治体、医療機関に照会することも可能。特定秘密の指定権限を持つ20行政機関に取材したところ、防衛、外務両省を含む10行政機関が、適性評価のために照会していることも分かり、幅広く情報収集している実態が浮かんだ。(共同)
      http://mainichi.jp/sele…/news/20151204k0000m040121000c.html…

      2015年12月3日木曜日

      【Peace Making Study Session】  12月1日 特定秘密保護法に反対する牧師の会・講演会レポート

      【Peace Making Study Session】
       12月1日 特定秘密保護法に反対する牧師の会・講演会レポート 

      於:お茶の水クリスチャンセンター8Fチャペルにて


        特定秘密保護法に反対する牧師の会は12月1日、御茶ノ水クリスチャンセンターチャペルで【Peace Making Study Session】を開催。国際基督教大学客員教授の稲正樹さん(憲法学)を講師に、安保関連法制可決・秘密保護法施行下での情勢と憲法のゆくえ、私達ができることについて学びました。
        同会が活動を始めた2013年12月6日から2周年。セッションの開かれた12月1日はいみじくも特定秘密保護法の本格施行の日となりました。




        主催者あいさつ(朝岡勝共同代表)


      「この2年間で、秘密保護法の廃止をめざそうという出発から、その後の日本の流れは目まぐるしく動いています。とくに今年は変化の年であり、安全法制に対して何とか取り下げほしいという働きかけてきたのがこの年の歩みでした。さまざまな声もいただきました。『秘密法反対』、の会の主旨に賛同したのであって、その後の安全保案に関することまで活動するのはいかがなものか、など。たしかに会の名称と安保法制に反対する活動が結びつかないかもしれません。 しかし、秘密法成立の直前には、日本版反NSCの設置も決まり、いわゆる戦争ができる国づくりへの流れができつつあったというのが2年前のことがら。その後の流れに線を引っ張ると、いまの流れにつながってきます。まったく別の働きというよりは、秘密法反対の流れの中で見えてきた事がらに、その都度祈りながら対応して今にいたっています。微力な働きで、その流れを食い止めるところまでにはいたっていませんが、法案が成立した今、反対した人たちが知恵を出しあっています。主権者の一人として何が問題の本質かをしっかり学び、それぞれ持ち帰って分かち合っていただければ幸いです」。

        ICU客員教授の稲正樹さんが、「私たちの国はいま、どこへ行こうとしているのか―私たちが踏み出せる一歩は何か」と題し1時間の講演を行いました。安倍内閣の改憲への狙いと危険な本質、一方で憲法のすばらしさ、今後の展望を語り、クリスチャンとしての立位置についてもあらためて考えさせられる講演でした。




        はじめに旧約聖書からエレミヤ書6章14節~16節、同21章8節のみことばをひき、「平和か戦争か、命か死か、そのどちらの別れ道を選ぶか、神に迫られている。『戦争法』反対は私たちにとっては信仰のたたかい」と切り出しました。

        本題に入り、第1次安倍内閣の「改正教育基本法成立」「憲法改正国民投票法成立」からの国家体制づくりの流れ、自民党憲法改正草案(2012/4)の問題点について整理。
       特定秘密保護法の位置づけについて、軍事立法としての基本的性格を持ち、9条改憲と直結する憲法の平和主義を否定する実質明文改憲の先取りとあらためて指摘。「改憲の意図する『戦争をすることができる国家づくり』の過程を秘密のベールで覆い隠し、戦争への国民の批判を封じ込め、国民の協力を取り付ける装置となると批判しました。

       安倍政権の本質について、保守支配層が長年にわたり待望しながら実現できなかった課題を強行する支配層待望の政権という顔、「軍事大国化」と、自国の多国籍企業の競争力を拡大するべく、既存の政治経済体制をいっそう大企業本位に変える新自由主義改革推進という2つの顔があると分析。
       このような流れの中で、安保法案=戦争法案は強行採決・成立しました。しかし、これまでになかった規模の運動が新しい層にも広がったこと、成立直後から「違憲」法律を塩漬けにすべく、創意工夫にあふれた市民の運動が展開していることを紹介。
        「日本国憲法のテキストは一字一句も変わっていません。平和的生存権、戦争・武力による威嚇・武力の行使の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認を定めている」と参加者を励ましました。

       そして、イザヤ書2章4節の「終末の平和」の預言をひいて、待望される全世界の平和を実現するための道具として、私たちの静かな、冷静でかつ忍耐強い『平和のための戦い』で『積極的平和主義』という言葉の欺瞞性を明らかにし、真実の「積極的平和」の憲法政策を力強く具体化していこう」とよびかけました。

        最後に、軍事大国化と新自由主義改革に対抗する21世紀のマニフェストとして、日本国憲法に基づく新しい平和と福祉国家への構想を提案。
      「新しい歌を主に向かってうたい 美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ。」(詩篇33.3)。
       自由と平和を確保する展望が開けると結びました。

        講演の後、30分の質問タイムを設定。時間を超過するほどの質問がだされました。
       経済と内閣支持率の問題、キリスト者としてできること、選挙について、基本的人権の理解を深めること、立法過程への市民参加など、ひとつひとつに丁寧に答えました。

        よびかけ人の柴田智悦師の先導で祈りのときを持ち、会を閉じました。
        参加者は「どこに自分の信仰を置くのか問われている政治情勢だと危機感を強めた」「社会情勢はもちろん、日本の教会のありかたについても考えさせられた」などと感想を話しています。

      2015年11月26日木曜日

      国会議員要請行動を行いました。(11/26)

       特定秘密保護法に反対する牧師の会は11月26日、「安保法制の廃止」と「野党の共闘」を求めて、国会議員要請行動を行いました。
       国会閉会中とはいえ、多くの陳情者が来館し、集会などで議員会館ロビーは混雑していました。
       今回は、民主党の4人の衆参議員を訪ねました。いずれも秘書さんが応対してくれました。
       要請内容をお伝えし、若干の意見交換をして、聖書のみことばを紹介し、祈っていることを伝えました。当方の要請に比較的良く耳を傾け下さる方ばかりで、対話もある程度できました。顔と顔を合わせて声を届けることの大切さをあらためて実感しました。
       また閉会中に、あまり報道はされていませんが、議員同士の勉強会や実務者協議が行われていることが分かりました。これらのことを有権者がもっと知り、しっかり見て、何らかの関わりを持つことが大切。「しっかり見ていますよ」とメッセージを発信していくことも重要だと感じました。

       内容を以下にレポートします。

           曇り空の国会議事堂を望む            枝野室を訪問する安海共同代表

       ●枝野幸男議員(衆)事務所


       女性秘書が応対。
       要請内容については「まったくその通りです。その方向で尽力しています」。
      「報道では党内部で割れているとずいぶん流れていますが」と水を向けると、
      「どこでもいろいろな意見があるのは当然です。それをまとめるのが執行部です」と力強い返事。
       すでに申し込んでいる直接の面談については、「党本部を通してほしい」とのことで、なかなか実現できないもどかしさを感じました。


      ●前原誠司議員(衆)事務所

       男性秘書が応対。
       「要請内容についてはわかりました。安保に対するスタンスはそう単純ではない。ブログにも書いていますが。一回できた法律を『廃止』するというのは無責任。単純に廃止ではなく、おかしくない法律を出して作り直す=対案。という立場です。対案を出すというスタンスでの『共同』はありえるのではないか」とのこと。

       25日に開いた超党派勉強会に水を向けましたが、「そうみたいですね。誰が呼びかけたのか知りませんが」とかわされました。(毎日新聞では前原氏も参加、と報道)


      ●長島昭久議員(衆)事務所

       女性秘書が応対。
       真剣な態度ではありましたが、こちらの話を聞くだけでした。「みなさんのことをお祈りしています」と最後にのべると喜んで下さいました。


      ●北澤俊美議員(参)事務所

       女性秘書が応対。
       「みなさんの期待に応えられるようにもう少し頑張らないといけないですね。でも、どうして内閣支持率が下がらないのかとても不思議です」。
       北澤氏は民主党の安全保障総合調査会の会長をつとめられているあるため、24日に開いた合同会議の内容など情報を得たかったのですが、話の途中で電話が入り、時間切れに。とても残念でした。


       
       



      【要請書】
      憲法違反の「平和安全整備法」「国際平和支援法」を廃止して下さい
      日頃から、国民生活向上のためにご尽力いただき感謝いたします。
      さきの国会で成立させられた「平和安全整備法」「国際平和支援法」を廃止するため、先生のご尽力をお願いいたします。
      多くの反対の声に耳を貸さず、前代未聞の暴挙を重ねた末、安保法制を採決強行したことを私たちはいまだに納得していません。「時がたてば国民は忘れる」という政権与党の予想を裏切り、廃止への思いは大きくなる一方です。
      安保法制は、米国などの他国の防衛を目的とする集団的自衛権の行使を認めるだけでなく、日本の安全や国際社会の平和を口実に自衛隊の海外派兵と武力行使を解禁するものです。憲法9条の平和主義を破壊する違憲の法律だということは明らかです。圧倒的多数の憲法学者、元内閣法制局長官、元最高裁判所長官を含めた裁判官、日本弁護士連合会など、法律の専門家が憲法違反だと断言しました。
      安倍政権は、早くもこの法律を根拠にして、自衛隊に南スーダンで「駆けつけ警護」のための武器使用を認める任務を与えようとしています。自衛隊が、海外で現実に人を殺し殺されるリスクが格段に高まります。自衛隊が海外で武力を行使するのは憲法違反です。そして私たちをテロに巻き込む危険が増えてしまいます。絶対に止めなくてはなりません。
      世論調査で多くの人が法案への不安を訴えているのは、法案の内容を理解した上で危険性を重大に受け止めているからです。全国地方自治体の約2割にあたる330を超える地方議会が本法案への「反対・慎重に」意見書を可決し増え続けています。憲法学者をはじめ、大学人・研究者、映画監督・俳優、医療・介護・福祉関係者、宗教人、環境 NGO関係者、学生、高校生、母親など、世代を超えた多くの人が反対し続けています。
      私たちは、「平和をつくる者は幸い」(新約聖書 マタイによる福音書59節)、「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイによる福音書2652節)の教えに従い、聖書が示す正義と公義、平和と和解が大切にされ、小さき者の声が押しつぶされることのない社会のために祈り、日本が戦争する国へ進む動きに対し、反対の声をあげます。聖書のみ言葉に従って生きる私たちは、どんな理由をつけようと、武力で平和を生み出すことができないことを知っています。戦争は、憎しみの連鎖しか生み出さず、犠牲になるのは一般庶民だというのが歴史の教訓であり、真理です。憲法9条によって国際社会で信頼を得て来た日本が、率先して平和外交を国際社会に働きかけることこそ、全ての国際紛争の解決の道筋です。
      以上の趣旨から要請をいたします。
      <要請項目>
      1、憲法違反の「平和安全法制整備法」「国際平和支援法」を廃止してください。

      2、廃止のための野党共闘を進めてください。2016年参議院選挙での協力もご検討ください。

      2015年11月10日火曜日

      Peace Making Study Sessionのご案内 12/1です

      12月1日に学習講演会を行います。ぜひご参加ください。






      私たちの国はいま、どこへ行こうとしているのか。
      私たちが踏み出せる一歩は何か。
      この国に植えられ、この社会で地の塩・世の光としてどのように歩むのか。
      このスタディ・セッションを通してご一緒に学ぶ時をもちましょう。

      12月1日(火午後7時から
      お茶の水クリスチャンセンター8チャペルにて
      (JR御茶ノ水駅徒歩2分)

      講演 稲 正樹師(国際基督教大学教授・憲法学)
      講演ののち質疑応答、祈りのときなど。

      入場無料(席上カンパあり
      クリスチャンでないかたも大歓迎です。ぜひご参加ください。

      2015年11月5日木曜日

      「安全保障関連法の廃止を求める声明文」愛知県岡崎市キリスト教協議会を紹介します

      【情報提供です】

       愛知県岡崎市キリスト教協議会(岡崎市内キリスト教会・伝道所の教派を超えた協議会)は10月26日、「安全保障関連法の廃止を求める声明文」を発表しましたので紹介します。


      「私たちは、日本国憲法を尊重する政治を求め、安全保障関連法の廃止を要求します。」

       今、私たちの日本国憲法は「国権の発動たる戦争……を放棄する」(日本国憲法9条)という、近代国民国家であることを否定するような掟を、自らの国に課しています。この日本国憲法は、第二次世界大戦で日本が降伏し、アメリカの占領下でつくられたいきさつを持ち、成り立ちや意味については様々な考えがあります。しかしかつて日本国民は、『大日本帝国政府』のふるう国家権力のもと、抑圧され、むごい戦争を体験しました。日本国民はあの時、『大日本帝国』の政府や軍隊が実際に守ろうとしたのは「国民」ではなく「国家体制」であり統治機構である「中央政府」だったことを思い知らされました。国家体制を危うくする可能性ありという判断があれば、政府は自国民に対して命令を下す権力を持っていました。『大日本帝国憲法』のもと日本は「戦争できる国」でした。「有事」には国民の権利より「国を守る」ことが優先となりました。それはつまり「国家体制・中央政府を守るために 国民に命令できる」ということでした。国民は 自由に感じる心を抑圧され、自由に選び考える力を奪われ、他者のことばを尊重し自分の思いを語る場が破壊されるということ、それがかつての日本の国の形でした。
       日本国民は、歴史の中で「戦争できる国」であることは自分たちを守るものではなく、むしろ自分たちを抑圧し、道具のように扱い、攻撃してくるものであるという悲惨な経験を持ちました。『日本国憲法』は、わたしたちの国が「戦争をしない国」という形をつくりました。自衛隊という軍事組織を持つものの、この『日本国憲法』のもとでは他国の兵士や市民を殺させたことも、自衛隊員が殺されたこともありません。それができたのは、多くの国民が、日本は「戦争しない国」であることを強く望み、矛盾と葛藤をはらみつつも、自衛隊の働きが人々の命を守るための「殺さない、殺されない」ものであることを、真剣に願ってきたからです。また、世論を重んじる慎重な政治判断、自衛隊の人々の高い練度、憲法を踏まえた自重のたまものでもあったはずです。
      日本国憲法第9条によって、日本は「交戦権」を自らに対して認めない国として70年間過ごしました。現政府は「日本を取り巻く安全保障環境が変化し、一層厳しさを増したため」に「抑止力として」交戦権を取り戻すため、集団的自衛権の行使容認、武器輸出政策の緩和、日米新ガイドライン改定など、これまでの安全保障政策の大幅な転換を進めています。しかし、交戦権を持たずにつくりあげてきた日本のあり方は、環境問題や開発援助、災害支援といった非軍事的な国際協力の場面での信頼を得ることに大きな力になるはずです。それこそが、日本の安全保障を支える「抑止力」になるものではないでしょうか。
      かつて私たちの国が起こした戦争によって、近隣諸国に多大な苦難を与え、罪を犯しました。戦争は私たちの国ばかりではなく、相手国、諸国にも多大な苦難をもたらします。私たちは、再び私たちの国が「戦争する国」「戦争に参加する国」となる道ではなく、「戦争しない国」として、対話と協調に基づく平和的かつ現実的な外交・安全保障政策を求めます。
       また、安全保障関連法が衆議院特別委員会で強行採決の後、衆議院本会議で可決。参議院に送られ、参議院特別委員会で議事録にも残せないような混乱の中で「採決された」とされ、参議院本会議で可決されてしまったことについて。これらの国会の決定は、日本国憲法と民意を押し切っての成立だと考えます。戦後の日本の平和主義と民主主義の崩壊と言わざると得ません。私たち岡崎市にあるキリスト教会、ならびにキリスト者は、この政府の横暴に対し強く抗議すると共に、安全保障関連法の廃止を要求します。

      2015年10月1日木曜日

      野党重鎮訪問 ②共産党の志位和夫さんと懇談

      【Peace Making Wave*Action 野党訪問②共産党】


        特定秘密保護法に反対する牧師の会は10月1日、声明「安全保障関連法案の成立にあたって」を日本共産党委員長の志位和夫さんへ届け、懇談しました。





       安保法制の廃止・野党共闘については、共産党が提案した国民連合政府について説明を受けました。法制廃止という一つの目的のため、暫定でも良いから、協力をするという大変なシンプルな提案でした。

       また、声明文に引用した「御霊の実」・「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(新約聖書ガラテヤ書5章22,23節)を一つひとつ志位さんが読み上げ、当会が他党の代表と話すときは、「これらをもって激励して下さい」とアドバイスを頂きました。

       意外だったのは、志位さんのキリスト教との関わりについて。バッハの受難曲でマタイの福音書をほぼ暗記しておられるとのこと、イエスの十字架のシーンを思い浮かべると涙がこぼれそうになることなどもうかがうことができました。
       最後にともに祈りをささげる時を持ちました。平和の主イエス・キリストによって、我々牧師が遣わされたと実感するひと時となりました。



      特定秘密保護法に反対する牧師の会・志位和夫委員長との会談レポート2015.10.1

       特定秘密保護法に反対する牧師の会と共産党委員長の志位和夫氏との会談が許されました。出席者は共同代表の安海和宣牧師、呼びかけ人の城倉啓牧師、川上直哉牧師、杉浦紀明牧師、星出卓也です。会談の主な内容は以下の通りです。

      志位氏:皆様の声明で、「同法の廃止を目指し、祈りつつ活動していく」と表明されていること、本当に励まされる思いです。今度の法律ばかりは、「通ったから仕方がない」という訳にはいかない法律です。これを廃止し、立憲主義を取り戻すには、安倍政権の下では無理ですから、安倍政権を交代させなければなりません。そのための選挙協力というものに私たちは踏み切りました。
       私たちは、自衛隊は憲法違反だという立場に立っています。この立場は変えるつもりはありません。それはそれとして、その主張はするけれども、それを新たに始まろうとしている政権に持ち込むと、まとまりません。やはりこの政権は「戦争法廃止と立憲主義」の一点で協力し構成する。ここから新たな展開が始まると思っています。
       当面の課題を調整するには難しい面もあるでしょう。ただしこれは国民が望んでいる方向であると確信を持っていますので、あらゆる努力をしたいと思っています。是非お力添えを頂ければと願っています。

      Q私たちは野党が「安保法廃止、立憲主義を取り戻す」で協力すること、大賛成です。私たちなりにどのようなアプローチが可能でしょうか?

      志位氏:この運動は、政党だけで作り上げるものではなく、政党、団体、個人、国民みんなで作っていく運動であると思っていますので、賛同する方々が増えていくことを願っています。私たちの主張は極めてシンプルです。憲法違反の戦争法は廃止しかない。立憲主義を取り戻す。しかしこのことは安倍政権ではできないから新政府をつくるしかない。しかし野党の間では基本政策の一致がないですから、暫定政府でもよいではないか、特命政権を創り、その仕事をしっかりやる。政府を創るには選挙協力が必要となる。つまり本気で戦争法を廃止しようと思ったら、政府をつくるしかない。政府をつくるには、選挙協力が不可欠。この間違った法律を廃止にし、戦争を止めるには口だけではだめなのです。本気で実現するには多少の意見の違いはあろうともこれしかないと思うのです。
       ですから野党がまとまって戦争法廃止に協力できるよう、激励していただけるとありがたいと思います。民主党の中に色々な声があることは良く知っているのですが、今はあれこれの声を問題にするよりも、むしろ前向きに戦争法案を廃止するために野党はまとまってほしいと、市民からの声を上げていただければと思います。
       民主党の岡田さんは長い付き合いがあり、個人的に信頼できる方であると存じています。それでも色々な意見の中でご苦労しておられることも存じています。その立場を十分に理解した上で、激励していただけると本当に良いと思います。(牧師の会の)声明にも書かれていますように「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」の心をもって呼びかけてください。
       
       私は、キリスト教信仰は持っていないのですが、音楽が好きで、バッハのマタイ受難曲は暗記するように聴いています。受難曲を聴く内に受難の道を歩むキリストの姿が迫ってきます。心を打つこの宗教の力は大きなものです。キリストが処刑される時に奏でられるコラールを聴く度に、熱いものがこみ上げ、普遍的な力をもっていることを感じずにはいられません。イスラム教はイスラム教なりの、仏教は仏教なりの、普遍的な価値を持っていることを思います。そこには共産主義と通じる平和、平等、自由を求める普遍的価値と共通するものがあると思います。大きな力となると思います。かつてフランスで運動が起こるときには「神を信じる者も、信じない者も」というスローガンで運動がされたと言います。世界観の違い、政党の違い、立場の違いを越えて、協力できればと思います。
       私の娘が幼稚園生の時、キリスト教系の幼稚園で、教会の牧師が親しくしてくださいました。私が最初に選挙に出た1993年の時に、ずいぶん応援くださって、僅差でやっと当選する厳しい選挙でした。その時に牧師は私のためにお祈りしてくださいました。私はその意味で神の恵みによって議員をさせていただいています。宗教者の皆様との関わりは今でも深い助けです。マタイの受難曲は今でも私の支えです。

      Qシールズの奥田さんはクリスチャンです。聖書に「敬虔に生きようと思う者は必ず迫害に遭います」とあります。共産党の歩みと通ずるところがあるように思っています。奥田さんにも殺害予告が来ていると聞いています。

      志位氏:殺害予告に肯定する書き込みが多数書き込まれていると聞きます。そんなことは絶対にやってはならないことです。このようなことに対して、みんなで守っていかなければならないと思っています。

      安海代表:牧師が集まるときは、いつも祈りで初めて祈りで終わります。ぜひ志位先生の働きのためにお祈りさせてください。

       ここで安海代表、日本の平和のため、志位先生の平和を求める働きの祝福のため、十字架の道に倣い平和を創る道を私たちが歩めるよう。志位先生の健康、ご家族の支えのために祈る。

      志位氏:祈ってくださって、本当に感激です。これからもご一緒にがんばりましょう。
      ありがとうございました。

      以上

      写真提供:キリスト新聞社

      2015年9月30日水曜日

      野党重鎮訪問① 海江田万里さんと懇談


       特定秘密保護法に反対する牧師の会は、本日9月30日に発表した声明「安全保障関連法案の成立にあたって」を届ける野党の重鎮訪問を開始しました。



       本日9月30日は、民主党顧問で元代表の海江田万里さんを、安海和宣共同代表とよびかけ人の星出卓也師が訪ね、約40分、和やかに懇談しました。
       

       当会からの要請・懇談の中心は2点です。
        ◎安保法制廃止への展望について

        ◎安保法廃止のために野党がまとまることについて
       
       

       特定秘密法に反対する牧師の会・海江田万里氏との会談レポート2015.9.30

      レポート:星出卓也師


      Q今回の安保法案成立について

      海江田氏:今回の問題は、何と言っても「違憲」ということ。法治国家である以上、違憲の立法によって憲法の原則を壊すのは論外。
       憲法9条も大事。同時に99条も極めて大事です。憲法尊重擁護義務を、国政の長自らが違反したということ。これは法案の内容以前の、日本が憲法の下にある法治国家であることそのものを根底から揺るがせたという重大事態です。
       憲法学者の小林節氏を中心に、違憲訴訟を起こすことを計画していることは非常に大事なことだと思います。しかし今の司法は、違憲であることそのものを理由には提訴できなく、つまり侵害利益がなければ違憲判断の決定打とはならない現実があります。これから自衛隊派兵等で現実にけがをしたり、命が失われたりという実害を基に違憲を争うことはできますが、現実にそのような実害が出てからでは遅いので、その前に止めなければなりません。

       衆議院で与党が3分の2を取っていて、参議院でも過半数を取っている現状を何とかしなければ、これからも数に奢る強行立法が続くでしょう。来年には参議院選挙がありますが、ここで過半数を落とせば、少なくとも衆参はねじれることになります。以前は「ねじれを解消して、決められる政治を」なんて言われましたが、実際にねじれがなくなった結果が、人の意見を全く聞かない傲慢政治です。参院選で「ねじれ」が予想されれば、与党は法案が通らなくなるわけで、解散・衆参同時総選挙という手に打って出るかもしれません。衆参同時総選挙は、与党に優位という傾向があるので、その手に出る可能性もあります。

      Q野党共闘について

      海江田氏:おおむね賛成。でも党とすれば、同じ賛成でも色々な温度差があります。他党と組むことはありえない、と言う意見。目的を確認して選挙協力は大いにするべき、と言う意見。「国民連合政府」というスローガンは挙げられましたが、共産党も、具体的にどのような形になるかは未定なのです。ですから落ち着くべきところに落ち着くことができるように、協議は必要。年内は協議に時間がかかるかもしれません。

      Q平和を創ることについて、日本の将来について、どのように考えますか?

      海江田氏:日本は原子力爆弾を二つも落とされて、大きな被害者を出したという戦争の惨禍を、身をもって体験した特別な国です。そのような特別な経験をした国には、他の国にはない特別な使命があると思います。それを決して「普通の国」などにしてはなりません。もちろん国民を守るための最低限度の責任は必要です。ところがこちらから武力で威嚇をするようなことを、戦争の惨禍を経験した日本がするべきではありません。ましてや地球の裏側まで自衛隊が出て威嚇を行うなど、平和を創る道ではありません。
       中国の脅威論が声高に語られます。確かに中国には思想を統制したり、国家に管理されないキリスト教を弾圧したり、問題はあります。民主化運動がインテリ層に止まっている限りは、香港の学生デモのような運動があっても持続は難しい面もあります。貧しい市民に教育が行きわたり、民主化理念が草の根的に一般市民の中に広がることが必要でしょう。そのためにもキリスト教が一般市民の民主化の大きな役割を果たす可能性があるのではないでしょうか。中国の民主化には希望があると思います。
       尖閣諸島以上に、南シナ海にて中国を連合して日本が威嚇に加わるのは大きな問題が出るでしょう。南シナ海周辺は、かつて日本が大東亜共栄圏と言う名で、侵略統治した地域です。70年前の日本への感情が生々しく残っているところに、日本の自衛隊が出ていくということは、決して受け入れられるものではないでしょう。平和どころかかえって緊張を生み出すことになるでしょう。
       現政権は、「一億総活躍」とか実に立派な派手な言葉で、景気回復をすると言っています。しかし日本はすでに高齢化社会となり、高度成長期のような時期は過ぎたのです。何かを消費しようにも、成長期のように消費が拡大し続けることはありません。むしろ身の丈にあった成熟が求められているのではないでしょうか。国内需要が高齢化で頭打ちなら、日本の独自の技術をもって海外に販路を求めるということもあるでしょう。しかし、過去の日本が海外に進出したような道を再び歩むべきではありません。経済成長が目指す唯一の道ではなく、まさに身の丈にあった成長が、いま日本に求められている成熟でしょう。高齢化社会に向けて、新たなニーズだって生まれてきています。そこを成長させ、成熟した社会を目指すべきであって、以前のようなコンクリートの投資ばかりでは、後の世代の負担は増える一方です。
       国民の生活基盤が損なわれて行けば行くほど、不満はますます高まる。むしろ国民の社会保障が充実していけば、安定した、平和な社会が実現することになるでしょう。アメリカのような大国を目指すことは、日本がとるべき道ではないと思います。

      Q「秘密法に反対する牧師の会」の今後の活動について、是非アドバイスを。

      海江田氏:「特定秘密保護法」は市民が物を言えなくする、非常に危険な法律です。今はデモもできる、まだ一人一人が異なった意見を語ることが許されている社会です。一つの価値観以外を持つことが許されない、というような以前のような国ではありません。それが逮捕に怯えるようになったり、政府がやっていることを検証できなくなったりすることによって、本当に多様な意見を語ることが出来なくなるのです。市民のどのような集団も、一律に国の政策を後押しするための存在になる時、大政翼賛社会になる、まさに戦争が出来る国になるということです。国の政策に歯止めが利かない、ブレーキが壊れたような国になります。ですから「秘密法に反対する」ということは、軍国主義を許さない非常に重要な働きです。
       その運動を中央で主張するだけでなく、草の根的に地域で広げることができれば、有効な世論の形成の担い手になるのではないでしょうか。沢山の賛同牧師がおられるようでありますので、「○○市の秘密法に反対する牧師の会」を各地で立て挙げて、皆さんが住んでおられる各地域で活動をすることも大事と思います。
       それとキリスト教だけでなく、同じ志をもっている他の宗教とも連帯して運動をすることも大切と思います。一緒に平和な社会を創るために、頑張りましょう。
       


      <声明> 安全保障関連法案の成立にあたって

      <声明> 安全保障関連法案の成立にあたって


      2015930
      特定秘密保護法に反対する牧師の会
      共同代表 朝岡 勝(日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会 牧師)
      安海 和宣(東京めぐみ教会 牧師)

       去る919日、多くの国民の声を押し切り、立憲主義、平和主義、議会制民主主義という、この国が戦後70年にわたってまがりなりにも守り、培ってきた大切な蓄積を破壊するようにして、安全保障関連法案が成立しました。
       私たち「特定秘密保護法に反対する牧師の会」は、特定秘密保護法成立以来、これが日本の平和主義を脅かすものとの認識に立って、昨年7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定に抗議し、さらに今国会において安全保障関連法案の審議が始まってからは、衆議院特別委員会の委員、参議院特別委員会の委員、閣僚、野党党首など計135名の議員事務所を訪問し、廃案要請を繰り返してまいりました。また国会前に集結した多くの抗議デモ、日本全国各地で繰り広げられた抗議デモに連帯し、ともに声を挙げてまいりました。
       しかしながら、そのような働き掛けにもかかわらず、この度の強引極まりない参院委員会採決と深夜の参院本会議での採決が行われたことについて、深い悲しみと、憂いを抱いています。また、憲法に明白に違反する一連の法律を私たちは認めることができず、しかも憲法遵守義務に違反する者たちを私たちの代表として認めることができません。
       私たちは引き続き、同法の廃止を目指し、祈りつつ活動していくことをここに表明します。「彼らはその剣を鋤に、槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない」(旧約聖書イザヤ書24節)との旧約預言者の語った言葉は、日本国憲法前文のうたう「再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し」との精神と共鳴するものです。
       私たちは、世界の国々の中にあって平和の価値をさらに示し、武力によって誰のいのちも奪わず、誰のいのちも奪われず、「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(新約聖書ガラテヤ書522,23節)の心を持ち、「信仰と希望と愛」(新約聖書コリント一書1313節)をもって、平和を作るために祈り、働いていくことをここにあかしするものです。




      2015年9月24日木曜日

      朝日新聞夕刊9/18付に当会の活動が紹介されました。

      9月18日の朝日新聞夕刊・大竹しのぶさんのコラムに、15日の国会前での当会共同代表・安海和宣告牧師のスピーチが紹介されました。




       みなさん、こんばんは。特定秘密保護法に反対する牧師の会の安海和宣と申します。9/1現在、日本全国の573名の牧師が当会の賛同者として名を連ねております。普段は存在感が薄い牧師が立ち上がっております!
       特定秘密保護法のみならず、集団的自衛権、この安保法案、全部が米国と一体となって戦争ができる国作りをするための布石です。
        私は昨日も傍聴に行きました。審議を見れば見るほど、とんでもない内容であるということが明らかになってきています。しかも、憲法や立憲主義の原則が踏みにじられる形で進められています。
       平和を破壊する行為を、私たちは断じて許す訳には行きません!
       聖書には、「平和を作るものは幸いです」というイエス・キリストの言葉があります。平和は、待っていてやってくるものではなく、作り出すものだ、というのであります。私たちは平和を作る、作り出す者としてこの場所にいます。
       しかし、安倍政権は、平和を破壊する道を進もうとしている。そして、かつて日本が取った誤った道へと逆戻りさせようとする道です。

       私は、日本軍がかつて侵略したインドネシアのポンティアナックにて幼少期を過ごしました。日本軍が虐殺をし、2,000人とも2万人とも言われる人々が殺された場所です。戦争によって、日本軍によって命を奪われる人々の悲しみに触れ、「一緒に遊んではいけない」と言われたことが忘れられません。
       もう一つ。米国留学中に9.11同時多発テロがありました。ナショナリズムが煽られて、イラク戦争へと突入していく様を目撃しました。
       ここに残念なお知らせがあります。
       そのときの様子と今の日本は、限りなく似ているということです。まずメディアが自粛し始めました。政府にとって都合の悪いものは隠されていく。そして次に、恐怖心を煽ります。テロに備えなければならない。これが国家としての責任だといってテロとの戦いが正当化され、ついにはこれこそが「正義だ」と国中が盛り上がり、8年8ヶ月に渡る泥沼の戦争に突入していきました。
      これが私の戦争の「被害者」の側と「加害者」の側の面を見てきた個人的な体験であります。今、ここに集まる皆さんにも、戦争ではなく平和を求める個人のストーリや理由があることでしょう。その理由はなんでしょうか?
       海外に住んでおりますと、「日本は特別な国だね」と見られることがあります。日本の製品の品質の高さや、おもてなしの精神、和を重んじる心、崇高な文化を持つゆえということもありましょう。しかし大きな理由は「平和憲法」を持つ日本が決して戦争をせず、戦後70年間戦争で一滴の血も流すことがなかったということだと確信しています。世界から「特別な国」と見られているわが国が、その特別性を取り払い、グローバル・スタンダードなる「普通の国」になり下がることを大変残念に思います。
       政府は、近年の緊迫した世界情勢の中で、集団的自衛権によって「抑止力」を高める必要があると訴えています。しかし、本当の「抑止力」とは武力拡大競争が生み出す「ジレンマ」をはらむ「抑止力」でしょうか?いいえ、そうであるはずがありません!そのことは冷戦という歴史から人類は学びました。「抑止力」が、もし「外国に攻撃させないこと」、また万一「攻撃された時の備え」ということであれば、それは軍事力によらない国家間の良好な関係作りというカタチもあります。良好な人間関係と同じように、良好な国家関係の構築です。友人作りに大切なのは人間力を高めるのと同じように、国家も「外交力」をもって友人となる国を一つでも多く作ることです。有事の際は、友達は必ず犠牲を惜しまず助けてくれます。世界から「特別な国」と認められている日本には、この形での「抑止力」を構築していくことができると確信します。
      【日本は現在、紛れもなく弱さの中にあります。それは、福島の原発の問題です。いまだに20万人近くの人々が避難生活を送り、原発の廃炉に向けての具体的な道筋が見出せていません。
      牧師をしていますと、日々色々な方と出会います。職を失い、住む場所を追われる人。彼らに残された選択肢は自らの命を絶つか、「福島で働かないか」という甘い囁きに乗ることだ、というのであります。仕事と子育てに疲弊しきったシングルマザー。「あなたと話したのが一週間ぶりの会話よ」と節目がちに語る孤独なお年より。これらの人たちにたいする支援の手を引っ込めて、防衛費を上げていくという国のあり方が、日本人として、いや人として本当に正しいのでしょうか?】
      ※【】内は、時間の関係上カットした部分です。

       みなさん、

      平和を作っていきましょう!
      このようにデモに参加したり、要請行動することで、私たち主権者の声を為政者たちに届けていくことによって。

      平和を作っていきましょう!
      現場で何が起こり、何が審議されているかを直接見聞きすることで。

      平和を作っていきましょう! 
      選挙を通して、国民のことを本気で考え、犠牲をもって仕える精神を持つ本物のリーダをこの国会に送り込むことで。

      平和を作っていきましょう!
      私たちのすぐ側にいる家族や友人、同僚、上司部下を思いやることで。弱さやハンディを持つ人に対して、慈愛を示すことで。

      平和を作っていきましょう! 
      「平和憲法ここにあり!!」と世界に宣言することで。

      キリストの平和が、みなさんお一人お一人の上に豊かにありますようお祈りいたします。ご清聴ありがとうございました。

      https://www.youtube.com/watch?t=2&v=bi4HNnQU9dM

      2015年8月29日土曜日

      その日、私たちが平和な未来をつくる。 8・30 国会10万人全国100万人大行動 応援企画

       その日、私たちが平和な未来をつくる。 8・30 国会10万人全国100万人大行動 応援企画


      当会は、戦争立法の廃案を求める8月30日の行動に賛同しています。
      参加者の応援企画として、プラカードを作成しました。
      ダウンロードしてお使いください。
      家庭用プリンターのリンクと、セブンイレブンのネットプリントのリンクを貼ります。
      セブンイレブンのプリントサービスは、A3サイズ1枚80円ですが、綺麗にできますのでそちらがおすすめです。(プリントの期限は9月4日午後11時59分までです。随時更新します)





      セブンイレブン 
      ネットプリント 92900787
      (更新しました 9/16まで)





      セブンイレブン 
      ネットプリント 71458476
      (更新しました 9/16まで)

      *すみません、ハトの周りが白地になっています。ご了承ください。












       セブンイレブン 
      ネットプリント 19883788
      (更新しました 9/16まで)










































      2015年8月24日月曜日

      参議院安保特別委員会委員全員へ要請。傍聴も行いました。(まとめです)

       特定秘密保護法に反対する牧師の会は8月20日までに、参院安全法制特別委員全員に要請。あわせて委員会傍聴も行いました。結果は45人中、本人面会5人、秘書対応33人、要請書投函3人、面会拒否3人。態度が明確でない政党への働きかけ、委員以外の議員への働きかけも重要になっています。議員との面談の様子と特筆点をお伝えします。(他は2面に掲載)  要請行動・傍聴は全部で6日間。地方からの賛同者も参加し、夜行バスで駆けつけた方、教団から交代で参加者を送ってくださったところなど、熱い取り組みとなりました。 お祈りに覚えて下さった皆様に心から感謝申し上げます。

      参議院院安保特別委員会委員への要請結果

      (8月6日~20日)

         名前(敬称略)所属 選挙区 役職(応対者)反応    ・順不同


      <議員本人と面会できた方>

      ●福山哲郎議員(民主・京都・理事)
      今までの委員会傍聴で、特別委員会理事として議員がどのような働きをされているか見てきたことも伝え、感謝とエールを送った。「これは(当会による議員要請行動)大変大切な働きです」と激励してくれ、「我々野党にもいいのですが、これからぜひ特別委員会メンバー以外の与党議員にも働きかけてください」と宿題をだされた。

      ●小西洋之議員(民主・千葉)
      エレベータ前で遭遇し、要請書を直接手渡した。要請項目を指差し、「もうこれ(安保法制)廃案にしましょう」と。委員会審議で「法案の不備を厳しく追及していってください」とエールを送った。

      ●広田一議員(民主・高知)
      「傍聴で実際に見る審議と大手メディアでの報道とに齟齬を感じる。ぜひ本法案の何が一番問題で審議の争点になっているか正しく発信して欲しい」と要請したのに対し、「大手メディアの報道はフェアではない部分がある。街頭に立って訴えています。応援よろしくお願いします」とのこと。

      ●仁比聡平議員(共産・比例/議運理事)
      約20分懇談。弁護士としての専門性を生かした活動に敬意を表し、また「牧師の会として何ができるでしょうか」と質問したところ、「Sealsは学生っぽく動いているし、学者は学者らしく動いている。牧師も牧師らしく動いたらどうでしょう。祈っている姿をどんどん流すなど」と興味深いアドバイス。最後に聖書を手渡し、ともに祈る時をもつことができた。

      ●山本太郎議員(山本太郎と生活の党と仲間たち・東京)
      前日の要請予告に対し、断りのメールをもらい、秘書と少しやり取り。結局、委員会直前に要請書を届けることができた。傍聴後、議員に直接挨拶し、「一緒に廃案に向けて頑張りましょう!」と握手。

      <面会拒否・特筆すべき内容>◆佐藤正久議員(自民・比例・理事)
      8/6に受付で面会拒否。電話に出た秘書が「面会しても考えは変わらないし、話聞いても仕方ない」と要請書も見ず断られた。鍵を握る議員なので特に話を聞いてほしいと面会要請を3回試みたか面会拒否。何とか要望書を受け取ってほしいと電話すると、「人様の時間を奪っている」と叱られた。憲法で保障されている請願権を主張するも、通じずシャットアウト。

      以下敬称略:

      <自民>

      鴻池祥肇 兵庫 委員長(秘書) 「要請は議員に渡します」

      石井準一 千葉 理事(秘書 )「答える立場にありません」と、頑なな応対

      塚田一郎 新潟 理事(秘書) 「私からは何も申し上げられません」という秘書に、「良識の府らしく充分審議を尽くしてほしい」と話している最中に、議員が戻ってきたが、取り次いでもらえなかった。

      馬場成志 熊本 理事(秘書) 「個人としての考えはわからないが、党の立場があります」

      堀井 巌 奈良 理事(秘書) 群馬から上京したと参加者が伝えると、高崎出身の秘書が一転にこやかに応対。

      山本一太 群馬 委員(秘書) 群馬の参加者に、共通の知人の名前も出て、地元から声を届ける大切さも再確認。

      上月良祐 茨城 委員/議運委員(秘書) 要請書を託した。

      豊田俊郎 千葉 委員/議運委員(秘書) 要請書を託した。

      高橋克法 栃木 委員(秘書) 面会拒否

      三木 亨 徳島 委員(秘書) 前日送ったFAXに目を通したと話し「お疲れさまです」と一言あり。

      ●秘書に要請書を託した議員。

      大沼みずほ 山形 委員/議運委員  山下雄平 佐賀 委員 

      森まさこ 福島 委員   山本順三 愛媛 委員 

      三宅伸吾 香川 委員   愛知 治郎 宮城 委員 

      猪口 邦子 千葉 委員  北村 経夫 比例 委員


      石田昌宏 比例 委員資料のみ投函

      <公明>

      荒木清寛 比例 理事(秘書) 要請は議員に渡す。

      矢倉克夫 埼玉 委員(秘書) 秘書に要請書を託した。

      谷合正明 比例 委員(秘書) 面会拒否

      平木大作 比例 委員(秘書) 「要請書を渡す」と約束

      <態度不明の政党>    今後の働きかけが重要!


       小野次郎 維新 比例 理事(秘書) 秘書に要請書を託した。


       片山虎之助 維新 比例 委員(秘書) 秘書に要請書を託した。


       山口和之 元気 比例 委員(秘書)「党としてのスタンスをまだ決めておらず、審議は慎重にすべきということは一致している」「審議を見守るなかで、また国民の意見を幅広く聞いて決める」要請書記載の聖書箇所を読むと、「この聖書箇所知ってます。懐かしい」と秘書(ミッション系学校卒)

       和田政宗 次世代 宮城 委員(秘書) 丁寧で「しっかりと伝えます」と対応。


       荒井広幸 改革 比例 委員(秘書) 「党と荒井議員の考え方はきちんと知られていない。とにかくインターネットなどで荒井議員の質疑を見て欲しい、理解して欲しい」。

      <廃案を求めている政党> 水野賢一 無ク 千葉 委員(秘書) 「慎重審議を求め、問題点も指摘している」


       北澤俊美 民主 長野 理事(秘書) 秘書が外出直前だったが、議員室前で訪問を待っていてくれた。「防衛大臣経験者ならではの切り口で廃案に向けて質疑して欲しい」と要請。
       

       大野元裕 民主 埼玉 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       大塚耕平 民主 愛知 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       那谷屋正義 民主 比例 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       小川敏夫 民主 東京 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       小川勝也 民主 北海道 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       井上哲士 共産 比例 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       福島みずほ 社民 比例 委員(秘書)要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」
       

       白 眞勲  民主 比例 委員/議運委員(秘書)資料のみ投函
       

       蓮  舫 民主 東京 委員(秘書)資料のみ投函。


        「国会議員要請・委員会傍聴から」 参加者の感想 

      ●特別委員会を傍聴し、嘘やごまかしや不誠実があっても「厚顔」であれば「大丈夫」という政治の現場を見た。残念ながら、その「不道徳」的なことは、国内政治だけではなく、国際政治でもままみられることだそうだ。そして政治の言葉はプロパガンダだらけになる。そこに砂をかむような空気が満ちてくる。その現場にキリスト者が、福音の愚かさを握りしめて立ち尽くすこと。要請行動でその小さな輝きを見た気がする。これからも祈り支える一人として、できることをしていきたい
      (川上直哉師・日本基督教団仙台北三番丁教会担任教師)

      ●(8/11)国会議員要請の後、神の臨在を祈りつつ、安保法制特別委員会を傍聴。小池晃議員(共産党)が自衛隊の統合幕僚監部作成の内部文書を示すと議場に衝撃が。大臣席後に待機していた防衛省の官僚らが慌てて廊下へ飛び出し、半パニック状態で協議する姿が傍聴席から見えた。開示された資料の重大さがすぐに見て取れた。結局審議が何度も中断し、最終的には散会。帰宅して主要メディアの報道を見て一番の論点・問題点がぼやかされ、正しく報道されていなかったことに驚いた。またウェブ上での当該文書の公開をめぐり「当該文書の公開は危険。逮捕されるおそれがある」という声があり、秘密法施行後の典型的ケーススタディとして注目。秘密法の脅しの害悪を痛感。声を届ける要請は重要。祈りつつ引き続き働きかける。
      (安海和宣告共同代表・東京めぐみ教会牧師)







      2015年8月20日木曜日

      【Action】参議院特別委員への要請を終えました。

      【Action】 8/20の国会要請行動のレポートです。
       
       
      写真は福山議員室で。

       8月20日は、8名の議員に働きかけ、全員要請を受け入れてくれました。面会拒否の議員もありましたが、これで45人の特別委員全員に1回目の要請を終えました。
       
       福山哲郎議員(民主)とは、直接お会い要請書を手渡すことができました。今までの委員会傍聴で、特別委員会理事として福山議員がどのような働きをされているか見てきました。委員会で審議が紛糾すると、真っ先に議長席に行き、他の理事を呼び集めて問題点を指摘し、政府側の大臣が誠実に答弁に応じるよう迫っています。安全保障特別委員会での福山議員の果たしている役割の大きさをお伝えし、感謝とエールを送りました。
       福山議員は、「これは(当会による議員要請行動)大変大切な働きです」と激励してくれ、「我々野党にもいいのですが、これからぜひ特別委員会メンバー以外の与党議員にも働きかけてください」と宿題をいただきました。

       小西洋之議員(民主)とは、がエレベータ前で待っておられるところに遭遇し、要請書を直接手渡すことができました。要請項目を指差し、「もうこれ(安保法制)廃案にしましょう」と。委員会審議で「法案の不備を厳しく追及していってください」とエールを送りました。

       水野賢一議員(無所属クラブ)の秘書さんに、先生の本法案に対する考えを尋ねたところ、「慎重審議を求め、問題点も指摘している」との回答でした。

       小川敏夫議員(民主)、小川勝也議員(民主)、那谷屋正義議員(民主)、井上哲士議員(共産)の秘書さんは、要請項目に対して「同じ立場で頑張りましょう」と。
       
       平木大作(公明)議室では、「要請書を渡す」と約束してくれました。

      2015年8月13日木曜日

      秘密法下での自主規制・国会質問で暴露された防衛省文書をめぐって

      国会質問で暴露された防衛省の文書をめぐって

       報道の通り、8月11日午後の参院安全保障特別委員会審議は、防衛省の重大な内部文書をめぐり、審議がストップしました。
       このことをめぐって、SNS上での出来事、メディア各社の報道内容を見ていて、事実がきちんと伝えられていないことも感じ、当会は、特定秘密保護法施行後の、典型的ケーススタディとして注目しました。


       発端は、SNS上での当該文書の公開をめぐって、「くだんの文書を公開することが危険。入手経路が不明なので逮捕されるおそれがある」という声があったことです。
       いろいろなウォールに貼られていた資料を引っ込める人が増えるとすると、秘密保護法の効果、脅しの効果抜群ではないでしょうか。
       秘密法の撤廃をめざす当会は、小池事務所より入手した資料と合わせ、当会の見解をアップしたいと思います。
       また、仮に内部告発をした人に被害が及んだ場合、「だから、秘密保護法は廃止すべき」と訴える運動と、被害者保護・良心的内部告発奨励の運動に取り組む決意をあらたにしています。





      当会は、今回の件について、以下のように考え方を整理しました。

      //文書の内容について・国会での審議経過ともかかわって//
       8月11日の参院安保特別委員会では、中谷防衛大臣はあくまでも、「同じ表題の資料が存在している」というところまでを認めましたが、「文書の存在もしくは真偽について認めた」わけではありません。です。そこで答弁不能におちいり散会となったと理解しています。

      //文書は内部告発でなければ出てこない文書//
        自衛隊中枢の統幕にも、リスクを冒してでも法案を止めなければと思う人が存在しているということです。

      //自主規制こそ秘密法の狙いのひとつ//
        何が秘密かわからない、秘密かどうかわからないが、法に抵触する恐れがあるから公開を「自主規制」する。このこと自体が秘密法の害悪ではないでしょうか。
       
        「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則」(ツワネ原則)では、誰もが公的機関の情報にアクセスする権利を有しており、権利を制限する正当性を、証明するのは政府の責務であること。政府が人権法に違反する情報は秘密にしてはならないことなどを定めています。このツワネ原則は当然、憲法にも違反するのが秘密保護法です。

      //法律専門家と連絡を取り、考え方についてレクチャーを受けました//
       『仮にこの内部告発が国公法違反にあたるとしても、守秘義務違反によって漏れ出た情報を拡散する行為は何の犯罪にもあたらない。完全事後的である以上、幇助罪にも問われない』
       『公開することは、秘密保護法の漏えい罪や国公法違反の名宛人たりえない。秘密を取り扱ってないし守秘義務も負っていない。上述のように共犯にもならない』

      ●祈りのリクエスト●
         今回の文書をリークした人の安全が守られるようにお祈りください。
         極秘資料を最初に出した公務員・働きかけた方は、国家公務員法の範疇で罪に問われる可能性があります。防衛省は躍起になって犯人探しすることでしょう。
       いのちと平和を守るために行動した人の名誉と人権が守られますように。



      2015年8月6日木曜日

      参議院 平和安全法制特別委員会委員の議員要請を開始しました。

         特定秘密保護法に反対する牧師の会は、「平和安全法制整備法」「国際平和支援法」案の廃案を求める国会議員要請で、参議院の当該委員会の委員への要請をスタートさせました。


         8月6日の要請行動には、朝岡勝、安海和宣共同代表、賛同者の高木寛牧師(福音伝道教団大間々キリスト教会)、金井辰雄牧師(福音伝道教団伊勢崎キリスト教会)ら5人が参加しました。
      特別委員会委員長の鴻池祥肇議員をはじめ、自民党公明党の理事、群馬県選出の山本一太議員の控室を訪ね、要請書と聖書を届けました。



         事前に訪問する旨の手紙をファクスしてのぞみましたが、理事のうち、自民党の佐藤正久議員室は、受付で面会を拒否。電話に出た秘書が、「面会しても考えは変わらないし、話を聞いても仕方がない」と要請書の受け取り自体を断られました。
      鴻池祥肇議員室では、秘書が「要請は議員に渡します」と受け取りました。
      塚田一郎議員室では、「私からは何も申し上げられません」という秘書に、「良識の府らしく充分審議を尽くしてほしいとお伝えください」と話している最中に、議員が戻ってきましたが、取り次いでもらえませんでした。
         馬場成志議員室では、「個人としての考えはわからないが、党の立場がありますから」との答え。石井準一議員室「答える立場にありません」と、頑なな応対でした。
      群馬からこのために上京したことを参加者が伝えると、高崎出身の秘書が一転にこやかに応対する一幕もあり、顔と顔を合わせると違います。群馬県選出の山本議員は、地元に帰っているということで残念でしたが、共通の知人の名前も出て、地元からの声を届けることの大切さも再確認しました。
         当会では引き続き、全員と面会するまで行動していくことにしています。




      【要請書】
                憲法違反の「平和安全整備法」案、「国際平和支援法」案を廃案にして下さい

          日頃から、国民生活向上のためにご尽力いただき感謝いたします。
      今国会で「平和安全整備法」案、「国際平和支援法」案を成立させようと、審議が行われています。慎重審議の上に、廃案にしてくださるよう先生のご尽力をお願いいたします。
      最初に上記の法案は7 月 15 日、衆議院特別委員会で与党単独・採決、翌日の本会議で野党欠席のまま採決、参議院に送られました。議会制民主主義の原則を数の横暴で崩す暴挙を認めるわけにはいきません。立憲主義と良識の府にふさわしい運営がされるよう、ご尽力をお願いいたします。
          さて、国会審議が進めば進むほど、上記11法案には一分の理もないこと、憲法違反であることが明らかです。憲法 9 条に反する集団的自衛権の行使に道を開くことは、戦後日本の国是を変える重大性をもつものです。また、安全保障環境の変化、集団的自衛権行使の内容、日米防衛協力の先行、自衛隊員の生命、莫大な費用負担のことなどすべて曖昧です。「特定秘密保護法」との関連でも、政府の判断材料が特定秘密にあたるとされた場合、国会や国民の監視チェック機能が完全に働かなくなります。さらに、いつでも、どこにでも自衛隊を海外派兵できる恒久法・「国際平和支援法」は、4月末に再改定した日米ガイドラインの内容を具現化するもので、まさに日米が協力して戦争する国づくりをすすめるものです。
          世論調査で多くの人が法案への不安を訴えているのは、法案の内容を理解した上で危険性を重大に受け止めているからです。全国地方自治体の約2割にあたる330を超える地方議会が本法案への「反対・慎重に」意見書を可決し増え続けています。憲法学者をはじめ、大学人・研究者、映画監督・俳優、医療・介護・福祉関係者、宗教人、環境 NGO関係者、学生、高校生、母親など各界各層、世代を超えた多くの人が反対を表明しています。
          私たちは、「平和をつくる者は幸い」(新約聖書 マタイによる福音書5章9節)、「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイによる福音書26章52節)の教えに従い、聖書が示す正義と公義、平和と和解が大切にされ、小さき者の声が押しつぶされることのない社会のために祈り、日本が戦争する国へ進む動きに対し、反対の声をあげます。聖書のみ言葉に従って生きる私たちは、どんな理由をつけようと、武力で平和を生み出すことができないことを知っています。戦争は、憎しみの連鎖しか生み出さず、犠牲になるのは一般庶民だというのが歴史の教訓であり、真理です。憲法9条によって国際社会で信頼を得て来た日本が、率先して平和外交を国際社会に働きかけることこそ、全ての国際紛争の解決の道筋です。先生の勇気あるご英断を心から期待するものです。
          以上の趣旨から要請をいたします。

      <要請項目>

      憲法違反の「平和安全法制整備法」「国際平和支援法」案を廃案にしてください。



      2015年7月27日月曜日

      参議院・安保特別委員および全議員の名簿をご活用ください。

       7月16日の衆議院での「安保法制案」強行採決で、審議の舞台は参議院へ移りました。 27日午後に本会議で趣旨説明を行い、報道では今週から委員会質疑が始まる模様です。 


       私たち「特定秘密保護法に反対する牧師の会」は、会の発足当初から、特定秘密保護法の問題性とともに、同法がどのような政治的潮流の中に位置づけられているかに注目し、注意喚起を続けて来ました。すなわち2013年11月の国家安全保障会議設置、同年12月の特定秘密保護法、その後に続いている武器輸出三原則見直し、解釈改憲による集団的自衛権行使容認、国民投票法改定、そして安保法制見直しがあり、今後は一番のねらいである憲法「改正」という流れです。 秘密保護法の立法趣旨が、治安事態における秘密保全にあること、そのような治安事態が生じる主な原因に集団的自衛権行使による海外での武力行使があると考えております。 この重要な局面で、主のみ心がなるように、見張り番として立たされた私たちも、祈りつつできる限りのことをしていきたいと思います。 参院特別委員全員への直接要請などを計画中です。 特別委員・参院議員の連絡先名簿を入手しましたのでシェアします。ぜひご活用ください。

       

      2015年7月25日土曜日

      安保法制・参院特別委員会委員きまる


      舞台が参議院に移った安保法制案。審議が付託される委員会の委員が決まりました。
      当会は、連絡先の入った名簿を作成中で、8月にも議員要請行動を計画中です。
      なお8月27日(月)午後1時から参議院本会議にて法案の趣旨説明が行われるとのことです。





      2015年7月17日金曜日

      安全保障関連法案についての要望

      当会は本日7月17日、以下の要望書を参議院議長あてにおくりました。



      参議院議長 
      山崎正昭殿
      2015717
       特定秘密保護法に反対する牧師の会
       共同代表 朝岡勝 安海和宣

      安全保障関連法案についての要望

       衆議院安保法制特別委員会および衆議院本会議において716日に強行採決された、標記11本の安全保障関連法案(以下「本法案」という)について下記要望をいたします。
        第一に衆議院から本法案が参議院に回付されたとしても受付を拒否してください。なぜなら本法案は文理上も解釈上も憲法違反の疑いが強いからです。参議院で回付された本法案を受け付けることは本法案を合憲と議長が判断承認することと同じです。そして本法案を審議する行為は、参議院議員全員が違憲立法に参与し、憲法99条に違反する結果となります。ぜひご検討下さい。
        第二に、仮に参議院において審議されることを判断するとしても、衆議院におけるように特別委員会を設置することをお控えください。参議院には常任委員会として本法案の課題を専門的に審議する「外交防衛委員会」があります。屋上屋を重ねることのないようにお願いします。特別委員会を設置すると重複する委員も増え、少数会派に負担が大きくなり、他の委員会の審議にも差し障りが出ます。また衆議院の特別委員会における本法案審議が時間数ではなく、同じ週に複数回開催するなど日数に関してあまりにも拙速であったことの反省を生かしてください。
        第三に、仮に特別委員会を設置することとしても、その人数を45人以上確保していただきたく要望いたします。世論調査においても慎重な審議を求める声があります。それは無所属議員も含め多様な会派の意見を採り入れることによって実現できます。なるべく大規模な特別委員会にすることは民意に沿った判断となります。
        第四に、常任委員会にせよ特別委員会にせよ、本法案を一括して審議するのではなく、11の法案について一つずつ丁寧に審議し、一つずつ採決してください。衆議院特別委員会の審議について言えば、議論があまりにも散漫となり、その結果国民の理解が深まりませんでした。論点を掘り下げるためにも、ぜひ各法案を分けて慎重に審議してください。
       第五に、仮に上記の丁寧な審議をしたとしても、本法案を参議院において廃案としてください。なぜならわたしたちは本法案を憲法違反であると考えるからです。

      わたしたちは民主的手続きと話し合いに最大限の価値を置いています。どうか上記要望をご検討くださいますように。尊いお働きのためにお祈り申し上げます。 

      2015年7月15日水曜日

      【抗議声明】安全保障関連法案の衆院特別委員会における強行採決に抗議する

      衆議院議長 大島理森殿
      衆議院安全保障特別委員会委員長 浜田 靖一殿 

      安全保障関連法案の衆院特別委員会における強行採決に抗議する 

      2015715
      特定秘密保護法に反対する牧師の会
      共同代表 朝岡勝 安海和宣

      本日、衆議院安保法制特別委員会(浜田靖一委員長)において、与党は国民の圧倒的な反対や憂慮の声、各界からの意見に耳を貸すことなく、安全保障関連法案の強行採決に踏み切りました。このような暴挙に対し断固として抗議します。

      去る710日に私たちは、自民党、公明党所属の衆議院議員あてに、「安全保障関連法案の強行採決をしないでください」との文書を送付し、申し入れました。実際に委員会審議は時間だけは経過しても、その内実は深まるところなく、野党議員からの質問に対して正面から答えることもなく、憲法学者をはじめ多くの世論が指摘する憲法違反との声にも向き合うことなく、今日の日を迎えました。むしろ審議が進むほど、本法案の内実が「戦争法案」であり、自衛官を危険な戦場に赴かせ、しかしその責任を政府が負うことのない無責任なものであり、米国と一体化して世界中どこでも戦争に荷担するものであることが明らかとなりました。
      このような法案に基づいて自衛官を戦場に赴かせることがあってはならず、また紛争地において平和作りのために汗を流している民間のたくさんの働き人たちを危険にさらすことがあってはなりません。誰も殺し、殺されることがあってはならないのです。
      また、本日の委員会終盤に起こった怒号の中での審議打ち切り、討論、採決の光景は、日本の議会制民主主義の劣化と荒廃ぶりを見せつけるものであり、これから時代を担う若い人々や子どもたちに、この姿をどう説明すればよいのかと途方に暮れる思いです。
      国会議員の皆さんには、今一度、自らの良心の声に耳を澄ましていただきたい。国会議員を志した初心を思い起こしていただきたい。国民の負託に応える責任と義務を自覚していただきたい。
      憲法第98条は「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」と定めています。本法案は明確な現行憲法の違反であり、私たちはこの効力を認めません。
      また憲法第99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とあり、この義務に背く者を国民の代表として認めることはできません。

      剣で平和を作ることができないことを身に染みて学んだ私たちは、平和を希求する願いの中で現行憲法のもと、戦後70年を生きてきました。この平和を今回のような暴挙によって失うことは決して許されるものではありません。ここに私たちは、同法案を参議院に回付することなく、速やかに同法案を取り下げ、廃案とすることを強く求めます。

      「祈らなければ何もはじまらない」ネヘミヤ1:1-11 7.13PMPM@国会で125人が祈る。


      「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。」

      7月13日の夜、Peace Makers' Prayers Meeting@国会に125人が集いました。
       
       戦後70年を迎えたこの年、「平和」の名の下に、戦争国家への道筋が開かれようとしています。
      圧倒的な世論の反対と、憲法違反の法案との声にも関わらず、衆院特別委員会での採決が15日、17日、21日などと言われ始めている中、緊急の祈り会を開催したもの。主催は同実行委員会。
      剣によらない真の平和を求める祈りを、国会の場で、ご一緒にささげました。キリスト者とともに、思いを同じくする仏教・神道などの宗教者も参加しました。

      星出卓也牧師が開会の祈り。
      「特定秘密保護法に反対する牧師の会」共同代表の安海和宣牧師、「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会の鷹巣直美さんによる証。
      朝岡勝牧師(実行委員長・当会共同代表)による祈りの奨励。
      大嶋重徳牧師の導きで全体祈祷。
      隣の人と心を合わせて祈る時を持ち、柴田智悦牧師、野田沢牧師が代表祈祷をおこないました。


      <祈りの奨励>

      「祈らなければ何もはじまらない」ネヘミヤ1:1-11

      戦後70年のこの年、バビロン捕囚70年との対比で語られます。捕囚の民の心を歌った詩篇137篇にこう歌われています。「バビロンの川のほとり、そこで、私たちはすわり、シオンを思い出して泣いた」。今、私たちもこの国のことを思い、憂い、祈るために集っています。

      そこで今晩、ネヘミヤ書の御言葉に聞きたいのです。イスラエルの民がバビロンによって捕囚の民とされた後、ペルシャ帝国がバビロンを滅ぼし、ペルシャの王のもとで仕えていた人、それがネヘミヤです。彼は祖国の荒廃ぶりに心を痛め、王の許しを得て祖国に帰り、都エルサレムの城壁再建に取りかかる。その時の様子を記した書物がネヘミヤ記です。

      1.祈りから始まる
      彼は祖国の荒廃を知ったとき何をしたのか。「私はこのことばを聞いたとき、すわって泣き、数日の間、喪に服し、断食して天の神の前に祈って、言った。『ああ、天の神、主。大いなる、恐るべき神。主を愛し、主の命令を守る者に対しては、契約を守り、いつくしみを賜る方。どうぞ、あなたの耳を傾け、あなたの目を開いて、このしもべの祈りを聞いてください』」。ネヘミヤがまずしたこと、それは主なる神に祈るということでした。しかもその祈りは、祈りながらもすでに腰が浮き上がって今にも走り出そうとする前のめりの祈りではなく、「祈った」という既成事実を作るためのポーズとしての祈りでもなく、こういう時にはそこに行くほかないという主なる神の御前での祈りの姿であり、またこの祈りなしにはそこから動き出すことができないという祈りの姿でもあったでしょう。しかもそれは一言、二言の祈りではないし、ほんの一瞬の祈りでもない。それは昼夜を分かたぬ、日々の祈りでした。

      何か事が起こったとき、私たちの心は反応し、体は動き出そうとします。しかし状況が切実であり、一刻を争うように見える事柄だからこそ、私たちはまず主の御前に行き、跪き、頭を垂れて、「ああ、天の神、主。大いなる、恐るべき神。主を愛し、主の命令を守る者に対しては、契約を守り、いつくしみを賜る方。どうぞ、あなたの耳を傾け、あなたの目を開いて、このしもべの祈りを聞いてください」と祈ることを忘れずにいたい。すべては祈りから始まる。神の業を待つことなく私たちの業で事を為そうとする過ちに陥らないためにも、まずこのことを心に刻みたいと願います。

      2.悔い改めから始まる
      それではネヘミヤは主なる神に何を祈ったのでしょうか。6節後半から7節。「私は今、あなたのしもべイスラエル人のために、昼も夜も御前に祈り、私たちがあなたに対して犯した、イスラエル人の罪を告白しています。まことに、私も私の父の家も罪を犯しました。私たちは、あなたに対して非常に悪いことをして、あなたのしもべモーセにお命じになった命令も、おきても、定めも守りませんでした」。

      ネヘミヤの祈り、それは罪の悔い改めの祈りでした。この祈りはいくつかの点で極めて重要です。第一に、ネヘミヤの祖国と同胞の傷つき痛む姿を思いつつの祈りが、「助けてください。守ってください。癒やしてください。回復させてください。敵を退けてください」という願いでなく、まず己れの罪の悔い改めから始まっているという事実です。すべては祈りから始まる、ではその祈りは何から始まるのか。祈りは悔い改めから。この事実を覚えたいのです。

      第二に、ネヘミヤが「イスラエル人のために、イスラエル人の罪を告白しています」とイスラエルの過去の罪をとりなしつつ悔い改めているという事実です。自分たちがこんな状況に置かれているのはアッシリヤのせい、バビロンのせい、ペルシャのせい、アモン人のせい、アラブ人のせい。そうやって原因を外に求めることは容易なことです。しかしネヘミヤは自ら捕囚の地に捕らえ移された者でありながら、祖国滅亡とバビロン捕囚の本当の理由を知っていたのでしょう。自分たちが今、このような境遇に置かれているのはなぜか。それは外の敵たちのゆえではない。本当の理由はただ一つ、主なる神に対するイスラエルの罪にあったと。偶像礼拝によって主なる神を裏切り、己の価値観に頼って律法に歩まず、主の愛を忘れて、背き続けて来たイスラエルの罪。その罪の悔い改めなしには何事も始まらないことをネヘミヤの祈りは教えます。私たちはしばしば自分たちを被害者の場に置き、困難とそしりの原因を自分の外に求めます。しかし本当の原因は私たちの内側にある。御言葉は、まず私たちの罪の悔い改めへと私たちを向けさせるのです。

      第三に、ネヘミヤがこの罪をまさに自分の罪として告白しているという事実です。「まことに、私も私の父の家も罪を犯しました。私たちは、あなたに対して非常に悪いことをして、あなたのしもべモーセにお命じになった命令も、おきても、定めも守りませんでした」。ネヘミヤはとりなしの祈り手として主の御前に立ちつつ、しかし己もまたその罪の当事者だということを自覚しています。自分を蚊帳の外に置いた祈りではないのです。この「当事者としての自覚」ということが、祈りにおいて、とりわけ悔い改めの祈りにおいて重要なことです。「私の罪」を自覚しなければ、いつしか私たちは自分自身を他人の罪を糾弾する立場に置いて、自分の目の中の梁に気づかず、兄弟の目の中の塵を取ろうとする過ちに陥るでしょう。

      3.「きょう」の祈りから始まる
      冒頭で、このネヘミヤの祈りが四ヶ月に及んだであろう、長い祈りであったと申し上げました。慌てて走り出すのでなく、まず跪いて祈る大切さを教えられます。それとともに最後に目を留めたいのは、ネヘミヤの次の祈りです。11節。「どうぞ、きょう、このしもべに幸いを見せ、この人の前に、あわれみを受けさせてくださいますように」。ここにある「きょう」の祈りです。ネヘミヤは慌てふためいて前のめりになることはありませんが、しかしこの祈りが祈られる「時」についてははっきりと見据えています。この祈りは「きょう」祈られなければならない祈りであり、また「きょう」聞いていただかなければならない祈りなのです。明日でも明後日でも、いつ聞いてくださっても、思い出した頃に聞いてくださっても構いませんというような祈りではない。きょう、聞いていただかなければならない祈りなのです。

      私たちはこれから祈りをともに捧げたいと願います。「祈ることしかできません」と私たちは言いやすい。しかし私たちは誰に向かって祈っているのでしょうか。何かをしないことの言い訳としての「しか」の祈りでなく、祈った言葉を引き受ける責任の言葉としての「こそ」の祈りを捧げたいのです。

      「祈るだけでは何も変わらない」という冷ややかな声があります。しかしこう言いたい。「祈らなければ何も変わらない」と。本気で祈ったら、祈った手はそこから動き出す。ひざまずいた足はそこから一歩を踏み出していく。私たちの祈りは、最後の手段でなく、最初の一歩です。いろいろやって最後の最後にもうあらゆる手を尽くしてやることがないから、最後に祈りましょう、というのでなく。祈ることから始まる新しい歩みへと踏み出していきたい。

      「祈っていても何も始まらない」という声がある。しかし祈ることなしには私たちは何もすることができないし、祈らなければ何も始まりません。今週が山場です。恐らくいつかは採決されるでしょう。そして衆院も通り、参議院も通るでしょう。では祈りは無駄なのか。では祈りはもうやめるのか。そうではないでしょう。だからこそ今日から新しく祈り始める。何度でも何度でも祈りの声を挙げ続ける。祈っている中で導かれるところへと勇気を出して進んで行く。神さまどうしてですか。どうしてこれを許されるのですか。神さまこの国をどうしようとなさるのですか。そういう祈りをもささげていきたい。祈る先に私たちの願いを知っていてくださる神は、私たちの貧しい祈りを聞いてくださる。この信頼をゆるがせにすることなく、祈りの手を挙げてまいりましょう。

      平和を求める私たちの祈り>

      司式:
      私たちの天の父なる神よ、いま、私たちの祈りを聞いてください。

      会衆:
      私たちの平和を求める祈りを聞いてください。 ...

      司式:
      私たちの切なる祈りを聞いてください。


      会衆:
      今、この国は大きな曲がり角に立っています。70年前の悲惨な戦争の反省に立ち、平和を 希求する国として歩んで来た私たちのこの国が、大きく道を曲がろうとしています。私たちには憂いがあります。私たちには恐れがあります。祈らずにはおれない心があります。どうか私たちをあわれんでください。この国をあわれんでください。私たちの平和を求める祈りを聞き、あなたの御腕を動かしてください。

      司式:
      平和の主なるイエス・キリストよ、いま、私たちはあなたの平和を求めています。

      会衆:
      私たちを平和をつくる神の子どもとしてください。

      司式:
      私たちをあなたの子どもとしてください。

      会衆:
      今、この国はまことの平和を必要としています。力による平和でなく、剣による平和でなく、威嚇による平和でなく、抑止力による平和でなく、互いに言葉をかわし、互いに耳を傾けあい、互いにへりくだることからはじまる平和を必要としています。しかし私たちにはそれができません。どうか私たちをあわれんでください。あなたの愛が必要です。あなたの十字架が必要です。あなたの愛によって私たちを神の子どもとしてください。

      司式:
      私たちのうちに来てくださる聖霊の神よ、いま、私たちにあなたの霊を注いでください。

      会衆
      私たちを聖霊で満たし、あなたの平和の器としてください。

      司式:
      私たちを平和の器としてください。

      会衆:
      今、この国では至るところで平和を求める声が鳴り響いています。若者たちが声を挙げています。母親たちが声を挙げています。戦争を経験した年老いた者たちが声を挙げています。学者たちが声を挙げています。宗教者たちが声を挙げています。声なき人々が声を挙げています。 どうか私たちにあなたの霊を注いでください。私たちに勇気を与えてください。新しい言葉を授けてください。知恵を与えてください。行いを与えてください。へりくだってあなたの愛をあらわす器として私たちを用いてください。あなたの平和のために用いられる器として私たちをお遣わしください。

      司式:
      父、子、聖霊の神よ、いま、私たちの祈りを聞いてください。

      会衆:
      私たちの平和を求める祈りを聞いてください。

      一同
      この国に立てられた為政者に、あなたの恵みを注いでください。彼らがその与えられた務めと責任を果たすことができるように、上からの知恵と力と謙遜とをお与えください。この国に生きる一人一人に、あなたのあわれみを注いでください。とりわけ虐げられている人々、弱い立場にいる人々、助けを必要としている人々、追い詰められている人々、希望を持てない人々、疲れ果てている人々にに、あなたの愛と慰め、具体的な助けをお与えください。 世界の国々に生きる人々に、あなたの祝福を注いでください。差別や貧困に喘ぐ国々、迫害や抑圧の下にある国々、戦争とテロの只中にある国々に、あなたの平和をもたらしてください。私たちをそのために用いてください。平和の器としてください。平和の使者としてお遣わしください。

      私たちは信じます。あなたの御心が天で行われるように地上でも行われることを。

      私たちは告白します。あなたは真実であられ、あなたの力がこの地に現れることを。

      私たちは賛美します。あなたの御名があがめられますように。御国が来ますように。

      主イエス・キリストの御名によって祈ります。

      アーメン。